郷土玩具の犬たち

  • 2017.05.22 Monday
  • 14:07

皆さま、こんにちは

 

まだ五月というのに、真夏のように暑い日が週末から続いています。

暑さに体が慣れていないこの時期は特に熱中症にお気をつけ下さい。

館長はポカリスエットをよく飲んでいます。



今は空前のペットブームといわれ、

一緒に暮らす犬や猫はペットというより家族の一員として大切にされています。

猫派、犬派によく分けられますが、

館長が犬派ということもあり、郷土玩具の犬をご紹介します。

 

 

 

 

愛犬とのツーショットを栃木・堀米人形の山口壬三さんに土鈴にしてもらいました。

昔「名犬ラッシー」という大好きな番組があり、いつも家族揃って観ていました。

すっかりコリー犬の魅力にはまり迎えたコリー犬の名前はラック。

さすがにラッシーはちょっと遠慮しました。

結局3頭のコリー犬を飼いましたがいつも名前はラックでした。

館長の犬好きをご紹介する土鈴です。

 

 




 

犬の郷土玩具と言えば真っ先にこの犬を思い出す方も多いと思います。
別名「東犬」とも言われる代表的な江戸玩具です。

昭和33年の年賀切手のモデルにもなりました。

子供の健やかな成長を願って、麻ででんでん太鼓を結んだ犬張り子を飾りました。

これとは別に犬張り子にザルを被せた「笊被り犬」(ざるかぶりいぬ)もあり、

幼児の虫封じや鼻づまりのまじないだそうです。

笊被り犬は「竹」冠に「犬」で「笑」となる江戸の洒落も感じさせます。







奈良法華寺守り犬です。

天平の昔、仏門に深く帰依された光明皇后は法華滅罪寺を尼の国分寺と定め、

天下泰平を祈願する千日供養を行いました。

供養の灰土を固めて犬を作り人々に授けたのが始まりと言われています。

粘土に雲母を混ぜ、赤い水引の首輪、胴には五つ星や松などを描き、

安産や疱瘡除けのまじないとされます。

小さな犬は1円玉ほどの大きさです。






浜松張子です。 4代目二橋加代子さんの作品です。

ころがしと呼ばれる2つ車の張子で干支揃いの中の戌です。

浜松張子は明治維新で禄を離れた旧幕臣が反故紙を利用して作り始めました。

転がすと犬がユラユラ揺れる可愛いおもちゃです。





山形・相良人形の座り犬です。 米沢藩相良家に代々伝わる土人形です。

京都伏見人形の影響を強く受け、世襲で受け継がれています。

戦争で中絶となっていた相良人形を復興させたのがさがらたかしさんです。

相良家10代当主ですが人形師としては7代目なので

いつも「7代目さがらたかし」と揮毫されます。

7代目さがらたかしさんの代表作のひとつです。
 

 





岡山・吉備津のこまいぬです。作者は塩見八重子さんです。

立ち犬と座り犬、どれも2〜4センチ前後の小さなものです。

こまいぬは、火難、盗難、害獣よけ、

あるいは子供の夜泣き封じなどのまじないとして信じられています。
吉備の国の総鎮守吉備津神社の授与人形のこまいぬは 立ち犬、座り犬、鳥の三体セットです。

大きさはどれも2〜3僂半さな人形です。

先ほど書いたように犬は盗難、火難よけですが、

鳥は食べ物がのどに詰まらないようにとのお守りです。

 

 

 

 




新潟・水原土人形の犬です。

200年ほど前から水原の山口地区で作られる土人形で、山口土人形とも呼ばれます。

描彩にあまり原色を使わず、白色を混ぜて淡い色で仕上げるのが特徴です。

素朴で愛らしい土人形です。

 

 

 





こちらはたいへん美しい犬土鈴です。

岩手県花巻土人形・平賀章一さんの作品です。

花巻土人形は伏見人形や堤人形に倣って江戸時代に作られるようになった郷土玩具です。

ずっと伝えられてきた伝統も昭和30年代に一度中絶しました。

その伝統の技を復活させたのが平賀孫左衛門・章一父子です。

伏見や堤の流れを汲んで色彩の美しく華やかな伝統は見事に復活しました。

章一さんが亡くなられてからは奥様が後を継がれたそうです。

 

 

 

犬好きの方のみならず、猫派の方にもお気に召して頂けたら嬉しいです。


 

     日本土鈴館

古賀人形

  • 2017.05.16 Tuesday
  • 09:37

皆さま、こんにちは

今日は古賀人形のご紹介です。
古賀人形は長崎県の旧古賀村(現在長崎市)に伝わる郷土玩具です。
江戸文禄年間に作られ始めたと言われ、

京都の伏見人形、仙台の堤人形と並ぶ日本三大土人形です。

鎖国政策の中唯一の開港地であった長崎に相応しく

その作風にも異国の雰囲気が感じられます。






阿茶さんです。阿茶さんとは中国人(唐人)のことです。

鎖国時代、故郷を離れ唐人屋敷に住む阿茶さんが、

シャモを飼いながら望郷の想いを紛らしていた姿を人形にしたものです。

古賀人形の代表作です。

 

 

 

 

鶏を抱いた唐児です。

昔長崎には春と秋に支那貿易船が入港し、

中国の人々は唐人屋敷に住まわされていました。

唐子のお顔が優しいですね。

 

 


古賀人形は400年以上の歴史を持ちます。

明治末まで代々一族三家で世襲されてきましたが、

時代の移り変わりと共にだんだん作り手がいなくなりました。

現在は長崎県の伝統的工芸品に指定されています。

 

 

もう少し代表的な古賀人形を見てみましょう。





大名馬です。

大名馬は大名行列の乗り換え馬を表したもので、

力強い黒馬が見事に表現されています。

農家はこの馬を厩に飾り、仔馬の出世を願ったそうです。







古賀人形の代表作西洋婦人です。

娘の手を引きバラを持つ女性はオランダ屋敷のカピタンプロムホフ婦人(当時31歳)で

少女は2歳のヨハンネスちゃんとされています。

厳しい鎖国政策下の日本にあって、唯一開港されている長崎とはいえ、

外国人女性の滞在は許されず、母娘は泣く泣く帰国したとの逸話があるそうです。






こちらは文禄年間からの型と言われる古い人形の猿乗り馬です。

昔、唐にたいそう馬好きの伯楽と言う人がいました。

ある時1匹の猿が野生の馬に跨り遊んでいるのを見てどうしてもその馬が欲しくなりました。

伯楽は何とか野馬を手に入れようと企みます。

美しい木馬を作り猿に馬を取り変えようと持ちかけました。

まんまと木馬と野馬を交換した伯楽が馬に乗って立ち去った後

騙されたと知った猿は悲しんで泣いたという逸話から作られた郷土玩具です。

美しい馬も木馬では動きません。

猿がなぜ悲しげな表情をしているのか、逸話を知ればわかりますね。

 

 




オランダさんです。

長崎出島にあるオランダ館のキャピタンが猟に出掛ける様子を人形にしたもので、
左手に猟銃を持っています。


古賀人形の魅力を少しでもお伝えできたでしょうか。
今、こちらでご紹介した古賀人形の中から「おもちゃばこ」に出品する準備をしています。 

展示品の整理をしてお譲り出来るものが4点見つかりました。

どうぞご期待くださいませ。

 

 

   日本土鈴館

5月休館日のお知らせ

  • 2017.05.12 Friday
  • 13:21

皆さま こんにちは

梅雨入り前の気持ちの良い日が続いています。

土鈴館を見学して頂くベストシーズンです。

裏山の木々の若葉もどんどん濃くなり、居ながらにして森林浴が味わえます。

 


先日インスタグラムを見ていましたら、
「せっかく土鈴館に行ったら閉館だった、楽しみにしていたのに…」
といったコメントを見つけました。
その日は閉館ではなく、少々早めに館長が帰宅した日でした。

せっかくお越し頂いたのに申し訳なく思いました。

3時を過ぎてお越しの場合は是非お電話を下さい。(0575-82-5090)

急用のない限り5時までは館長がお待ち致します。

ここでお知らせです。
5月19日(金)20日(土)の2日間は終日休館となりますので予めご了承下さい。

実は某テレビ局から出演のオファーをいただきましたので、収録の為上京致します。
詳しくはテレビ局担当者のOKが出た時点で改めて告知させて頂きます。

 

 

 

今日の写真は今年の日本土鈴館の枝垂れ桜です。

4月の終わりの週末に満開になりました。



 

裏山のうぐいすがずっと♪ホーホケキョ♪と鳴いていました。

館長夫妻は今年も元気に仲良くお花見を楽しみました。

 

  日本土鈴館

 

 

 

高知県の郷土玩具

  • 2017.05.08 Monday
  • 12:40

皆さま、こんにちは

 

五月の大型連休も終わりました。

ご家族や友人と楽しく過ごしたり、旅行を楽しまれたりして

心身のリフレッシュをされ今日からお仕事の方もたくさんいらっしゃると思います。

一方で、連休中は普段より忙しく働かれた方もたくさんいらっしゃいます。

 

日本土鈴館も連休中は普段より多くのお客様がご来館下さいました。

館長も88歳とは思えないほど元気よく館内を歩き

お客様に土鈴や郷土玩具の説明をしていました。

 



さて、今日は高知の郷土玩具をご紹介します。



坊さんかんざしです。はりまや人形とも呼ばれます。

土佐民謡ヨサコイ節にうたわれている、

竹林寺の若い僧純信と鋳掛屋の娘お馬のロマンスを題材にした張子です。

坊さんの頭と提灯が首振りになっていて、

辺りを見回しながら暗闇を行く様子がよく表されています。

先日ペギー葉山さんがお亡くなりになり残念ですが、

ペギーさんのヒット曲「南国土佐を後にして〜♪」の中でも歌われていますね。
お坊さんとかんざしの取り合わせが艶っぽいですね。






女だるまです。土佐起き上がりとも呼ばれます。

江戸末期、関東の達磨を真似て作られ、

その後地元の人形師らの手により改良され明治期に完成したそうです。

面長な顔だちは明治の典型的な美人のもので、

胴彩は鹿の子を配して女らしさを強調しています。

 

 

 

 

 


土佐の鯨舟です。

かつて土佐は紀州と並ぶ捕鯨の基地であり、

江戸の初めから室戸岬の郷士は海防を兼ねて内職として鯨を獲ったそうです。

一度漁に出るとなかなか家に帰れないので

鯨漁の合間に自分の舟を模したおもちゃを木切れで作り

家で帰りを待つ子供へのお土産にしました。

子供が遊びやすいよう車を付け、きれいに模様を描き

子供への愛情があふれた鯨舟です。

 

 

 

 


土佐の鯨車です。 鯨とりの漁師達は舟の他に鯨も木を削って作りました。

鯨にも子供が喜んで遊べるように車を付けました。

鯨はなんともユーモラスな表情です。

帰りを待ちわびた子供が大喜びで遊ぶ姿が見えるようです。
 



    

権九郎狸とおいらんの起き上がりです。

権九郎狸はこの地方の民話に出てくる狸の名前です。

この狸、頭はいいがいたずら好きです。

ある時、寝ている御殿女中の目元に赤い紙を貼って、

「火事だ!」と叫び慌てふためく様子を楽しんだりしたそうです。

どちらも9センチくらいの大きさの起き上がりです。

 

 

高知県の代表的な郷土玩具をご紹介しました。

 

 

 

うずまの鯰

  • 2017.05.01 Monday
  • 13:00

皆さまこんにちは

今日から5月、大型連休の真っ最中です。

いかがお過ごしでしょうか。

風薫る5月…のはずが今日は朝から雨模様の郡上市です。

でも、若葉が雨に濡れて美しいです。


さて、今日は栃木に伝わる郷土玩具・うずまの鯰をご紹介します。




これがうずまの鯰です。

ひょうきんな顔をしていますね。

黒く塗ったしゃもじ型にもう1枚のしゃもじ型の上半分を合わせて

麻ひもで括り付けカスタネットのようになっています。

赤い舌を出したナマズの郷土玩具です。




この郷土玩具にまつわる由来をご紹介します。

昔、この地方に何日も日照りが続いた時

水溜りでもがいていたナマズを村人が巴波川(うずまがわ)に放して助けました。
何日か後、巴波川に村の子供が落ちて溺れていました。

その時たくさんのナマズが現れ子供を持ち上げて助け恩返しをしたといいます。






うずまの鯰の土鈴もあります。堀米人形の山口壬三さんの作品です。

色は黒くありませんが雰囲気や顔付きはよく再現されています。


元々は子供の息災を願う郷土玩具ですが、

ナマズというところから地震除けの御守りにもなっています。

地震の多い日本ですがうずまの鯰にも頑張ってもらって

どうか大きな地震が起きませんようにと祈ります。

インスタグラムより・秋田の土鈴

  • 2017.04.26 Wednesday
  • 12:49

皆さま、こんにちは

今日は朝からずっと雨が降っています。

せっかく満開を迎えた土鈴館の枝垂れ桜も散ってしまいそうです。

また来年、きれいに咲いてくれますように!

 

 

今日はインスタグラムでご紹介した秋田の土鈴をまとめてみました。



なまはげ土鈴いろいろです。

「男鹿のナマハゲ」として国の重要無形民俗文化財に指定されているなまはげは

大晦日に行われる伝統的な民俗行事です。

囲炉裏や火鉢に当たって出来る火だこ(ナモミ・アマ)を剥いで怠け者を懲らしめ、

災いを払って福を呼ぶ「ナモミ剥ぎ」からなまはげと呼ばれるようになったそうです。

赤いじじなまはげ、青いばばなまはげが包丁を手に

「泣く子はいねが〜?」と言ってやって来たら子供は大抵泣きだします。






天神土鈴です。天神信仰は、神様として崇められた菅原道真公の神霊への信仰です。

道真公が「天満大自在天神」の神号を賜ったことにより

道真公への信仰を天神信仰と呼ぶようになったとのことです。

また、道真公は火雷天神とされ、

雷神信仰と結びついて稲の実りを授ける神、めぐみの神となって広く全国に広まりました。

また、その人柄から学問の神、慈悲の神、詩歌・書道の神としても崇められます。





こけし土鈴です。

こけしもその産地により何種類にも分類され、形や胴模様にそれぞれ特徴があります。

こけし好きの方ならすぐにお分かりの秋田・木地山系

明治生まれの小椋久太郎工人のこけしを模した土鈴です。

特徴的な胴模様がちゃんと描かれています。

1尺のこけしが手のひらに乗る可愛らしい土鈴になりました。






中山土人形、樋渡さんの土鈴からおめでたい雰囲気の土鈴を集めてみました。

舞姿の福助さんは以前土人形でご紹介しましたが、こちらはその土鈴バージョンです。

宝船、獅子頭、達磨の土鈴も縁起が良いですね。




横手市・中山人形土鈴の十二支揃です。

秋田の土鈴と言えば樋渡昭太さんの作品が有名です。

中山土人形は明治の初めに作られるようになった土人形で、

樋渡さんはそれを土鈴として作りました。

どの干支もそれぞれの個性を生かして作ってあり、どの干支でも満足できます。

ひつじ鈴は昭和54年の年賀切手のモデルにもなりました。






立ち雛土鈴です。新年を迎えると雛人形のテレビCMが流れるようになりますね。

雛人形土鈴は日本各地に様々あります。

この立ち雛土鈴は児玉巧作所の作品です。

穏やかなお顔で寄り添うお雛様。

お雛様を飾ると何となく春めいてきます。

 

 

インスタグラムでご紹介した秋田の土鈴をまとめてみました。

木地玩具・達磨

  • 2017.04.21 Friday
  • 13:58

皆さまこんにちは


今日はインスタグラムで取り上げた木地玩具の達磨をいくつかご紹介します。




遠刈田系・佐藤米蔵工人 作(3寸)

明治42年生れの工人さん58歳の時の達磨です。

お顔にシミが出来て、ますます頑固そうな表情に見えます。

達磨らしい達磨だと思います。

 

 

 




遠刈田系・佐藤守正工人 作
まるで角刈りしたような個性的な達磨です。

底に達筆で守正の揮毫があります。

昭和62年の作品です。

 






土湯系・斎藤徳寿工人の達磨です。すごい迫力の達磨です。

木の肌を生かして黒一色で描かれています。

舌をだしているのでしょうか。

ヒゲだけでなく鼻毛まで堂々として豪快な達磨です。

「会津 徳寿 七十」と背中に揮毫があります。

 

 

 

 



青森・温湯系・佐藤善二工人の達磨です。

ちょうど手のひらにコロンと乗るようなだるまさんです。

おもちゃとして作られたらしいのですが、

動いたり転がったりするわけでもなく、

口をへの字に曲げてただ睨んでいるだけです。

でも手に乗せるとその丸みが手に馴染んで心地よいです。

 

 

 

 

   

青森・温湯系 阿保六知秀工人のタイガース祝勝達磨です。

左 2寸と右3寸のタイガースカラーの達磨です。

阪神タイガースの優勝を記念して作られたようです。

底には揮毫と共に、左の達磨には「2003」

右の達磨には「平成15年10月 阪神優勝記念 2003」と書かれています。

 

今日は木地玩具の達磨をご紹介しました。

 

獅子頭

  • 2017.04.17 Monday
  • 14:48

皆さま、こんにちは

 



 

先週ご紹介した土鈴館の桜がきれいに咲きだしました。

ソメイヨシノは満開に、枝垂れ桜はもう六分咲きと言ったところです。

桜越しに見えるのはアジア館です。

雨の気配がしたので急いで写真を撮ってきましたが

こうしてブログを書いている途中で雨になってきました。

桜散らしの雨になりませんように!

 

 

 

さて、今日は獅子頭についてご紹介します。
お正月やおめでたい晴れの日に獅子舞が披露されます。

厄病退治や魔除けを願って舞われ、

獅子に頭を咬まれるとその年は無病息災で過ごせると信じられています。

獅子舞に被る獅子頭は古くから日本の各地で郷土玩具となって今に伝えられています。
 

 





富山・高岡獅子頭です。高岡の獅子頭は桐材に赤や黒で彩色され、

たてがみのような毛が植え付けてあります。

口を開けると肉厚で真っ赤な舌が現れ迫力があります。


獅子舞の起源はインドにあるそうです。

インドの遊牧民にとって、獅子、ライオンは強くて神聖な霊獣でした。

獅子の被り物をして踊ることにより神聖な力を授かろうとしました。

その仮面舞踊が中国に伝わり、朝鮮半島(高麗)を経て日本に伝わりました。
 

 





酒田獅子頭です。酒田獅子頭は木彫りで、赤、黒、金色があり、

写真のものは雌雄の獅子頭です。

どちらも威厳のある形相ですが、黒はより一層雄々しい顔になっています

 

 


獅子舞は百獣の王獅子が魔を払うとの信仰から魔除けとして演じられています。





姫路張子の獅子頭です。姫路張子は色々な種類が作られています。

姫路城下町で、反古紙が手に入りやすかったことも張子が栄えた理由のひとつでしょう。

紐を操ると口がパクパクします。
 

 

 




石川県金沢の獅子頭です。

金沢の獅子頭は日本中数ある獅子頭のなかでも特に優れているとの評価を受けているそうです。

桐材には彩色せずに彫ったままの白木地仕上げをして、

角と歯は金色、鼻と舌に朱色、瞳を黒に塗り、刀をくわえさせます。

昔、町人に武芸を禁じた幕府への無言の抗議であり、

心身鍛錬を誓ったと言われています。かっこいいです!

 

 

 





鎌倉宮の板獅子です。

鎌倉宮でお正月三が日に授与される災難除けの木製の獅子です。

鎌倉宮の祭神護良親王が悪魔祓いとして獅子頭を用いていた事に由来するのだそうです。

焼き印のある辺りをもって上下に振ると、

水引で止められた獅子の口がカチカチ音を立てて上下するので

悪魔を追い払うことができると信じられています。

 

 

 

 

 

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獅子頭は土鈴にもなっています。

上段は佐野土鈴・相沢土比古翁の作品です。

下段左は中山土人形師・樋渡昭太さん、右は北海道神宮窯の獅子頭土鈴です。

 

今日は獅子頭についてご紹介しました。

尾崎土人形

  • 2017.04.14 Friday
  • 16:33

皆さま、こんにちは

 

今日は郡上市も穏やかな一日でした。

桜の花も咲き始めもう直ぐ春本番になります。

 


さて、今日は尾崎土人形のご紹介です。
佐賀県神埼市尾崎に伝わる尾崎焼は、諸説あるようですが、

蒙古襲来の元寇の役で捕虜となった渡来人が技術を伝えたのが始まりで

九州でも有数の古窯です。

ただ、尾崎焼は脆いという性質の為ほとんど残っていないそうです。


もう一方で、

やはり元寇の役で捕虜となったモンゴル人兵士が伝えた土人形が

尾崎土人形の始まりと言われます。

以来尾崎の地で脈々と受け継がれた郷土玩具です。

 

 





どちらも土笛です。

土笛はテテップーと呼ばれ、左はパラソル、右は鳩笛です。

 

 

 


 

波馬です。作者は伊東征隆さんです。



 

こちらも伊東征隆さんの波馬です。

伊東さんは佐賀から福岡に移られましたが、

福岡柳川でもたくさん尾崎土人形を作られました。

日本土鈴館の尾崎土人形は伊東さんの作品が多いです。





伊東征隆さんの堂内天神です。

人形師伊東さんが福岡柳川に移り、佐賀では土人形作りが中断してしまいました。

そこで八谷至大さんが尾崎焼保存会を立ち上げ、

現在も廃絶することなく土人形作りが守られています。

また、伊東さんも尾崎の型を譲って尾崎土人形の保存に協力されたと聞きました。






立ち娘です。優しいお顔のお人形です。

伊藤さんの代表的な作品のひとつです。






相撲とりです。これも代表的な尾崎人形です。

ひょうきんでとぼけた感じの憎めない表情が尾崎人形ですね。

 

 

佐賀を代表する郷土玩具・尾崎人形は郷土玩具愛好家に人気の土人形です。

 

 

 

春よ来い♪

  • 2017.04.10 Monday
  • 13:53

皆さまこんにちは


日本一早かった東京の開花宣言から冷え込んだり、

花散らしの雨が降ったりと、お花見の予定に四苦八苦の今年の桜です。


一方、桜前線の遅い郡上市では続いた雨が花起こしとなり、

土鈴館の枝垂れ桜も少しずつ蕾が膨らんできました。

少しピンクがかってきました。

向こうに見える建物が郷土玩具を中心とした展示室やすらぎ館です。


 

 

水仙やムスカリは花を咲かせ、チューリップは蕾が膨らんできました。


 

寒かった冬もやっと終わり、ずいぶん暖かくなってきました。

裏山のウグイスも上手にホーホケキョと鳴いています。

もうすぐ春本番になります。

館内を見て頂くにも寒くなく暑くなく、気持ち良くご覧いただける季節になります。

どうぞゆっくり郷土玩具や土鈴をお楽しみくださいませ。

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