戦前の土鈴・堀越神社授与鈴

  • 2020.02.19 Wednesday
  • 11:51

皆さまこんにちは

 

 

日本土鈴館の正面入り口の左側に日吉琴コレクションコーナーがあります。

その展示品のほとんどが戦前の貴重な土鈴です。

 

明治28年生まれの琴さんは大正2年に日吉平吉さんと結婚され

転勤もあり、又日本各地を旅する機会にも恵まれていました。

信仰心の篤い方で神社仏閣へ参詣されることも多く

その折々に授与鈴を求められたそうです。

また土鈴を愛して趣味家の作品もたくさん蒐集されました。

 

平成7年にご縁があり、琴さんの遺された蒐集品およそ1500点を

日本土鈴館にお譲りいただくことになりました。

その多くが戦前の貴重な土鈴です。

 

 

 

今日はその中から大阪茶臼山・堀越神社の授与鈴をご紹介します。

 





林歌兜鈴です。作者は中井楽山さんです。

堀越神社の御祭神崇峻天皇が山狩りの際奏でさせた雅楽「林歌」に因んだ土鈴です。

この土鈴の形は鼠甲と呼ばれる林歌だけに使われる甲の形です。
大変美しい彩色の土鈴です。








箱書きに群牛鈴とあります。同じく中井楽山さんの作品です。

丸鈴に赤茶・黒・白の牛がレリーフで描かれています。

この鈴のことを調べようと堀越神社のホームページにアクセスしたところ

日本土鈴館のリンクが貼られていてうれしく思いました。

この土鈴の謂れについては残念ながら分かりませんでした。

 

 

 

 






中井楽山さんの虎を献る鈴です。

御祭神崇峻天皇は即位後2万の大軍を送って朝鮮半島の任那を攻略しました。

戦いに参加した臣下が朝鮮半島に棲む虎を捕獲して

天皇に献上したという逸話に因んだ土鈴です。

臣下の引き締まった表情、捕まえられた大虎の頭、

物語の一場面を切り取ったような土鈴です。

 

 

 





中井楽山さんの手向鈴です。

本殿の近くに熊野第一王子之宮があります。

熊野詣の第一の出発地である天満の第一王子窪津皇子を堀越神社に合祀したものだそうです。

熊野詣の出発の地から、五色の紙片を袋に詰めて山頂の御社に手向けお詣りしたようです。

白い袋に描かれた青い模様は花うさぎだそうです。

 

 

 





鞍鈴です。

大坂夏の陣、茶臼山で戦死した真田幸村は名将として後世まで語り継がれます。

駿馬に跨り茶臼山を駆け巡る真田幸村に因んだ土鈴です。

 

 

 



 

中井楽山さんの餢飳鈴です。この大変難しい字は「ぶと」と読むそうです。

餢飳とは神様にお供えをする神饌菓子のことだそうです。

米粉で作り油で揚げた餢飳が三方に飾られています。

詳しくは分かりませんが、南方での皇軍の働きに感謝し

無疫病災害の御祈願のために作られたとの資料がありました。

 

 




 

大小の玉寿々です。

鈴を寿々と書くことで一層のご利益がありそうです。

昔、茶臼山の山頂にあった茶臼山稲荷の跡から出土した宝珠の破片を再現して作られた土鈴です。

「茶」「臼」とその間に三つ山のような模様が描かれています。

玉鈴は魔を打ち払う打魔鈴と呼ばれるようです。
 

 

 



 

中井楽山さんの六角堂鈴です。

京都の六角堂でしょうか。

 

 

大阪では堀越神社は一生に一度の願いをかなえてくれる神様と

昔から言い伝えられているようです。

戦火をくぐり抜け、燃えもせず、割れもせず、

無傷のまま今に残っているこれらの土鈴にも

魔を祓い災いをよける力が籠っているように感じられます。

 

日本土鈴館

 

ねずみの郷土玩具・3

  • 2020.02.10 Monday
  • 10:03

皆さまこんにちは

今冬は暖冬と思っていたら立春を過ぎてのまさかの寒波襲来で

今朝の郡上市は時折雪がちらちら舞ってとても冷えこんでいます。

雪は全く積もりませんがとても寒い今日この頃です。

 

 

 

干支に因んで郷土玩具のねずみ達をご紹介しています。

今日は土鈴になったねずみ達の三回目です。

 

 

 

 

長野県・奈良井土鈴の小判持ちねずみです。

作者の中西康二さんは脱サラをして東京から奈良井宿のご実家に移り

手作りのお店「藤屋」を営まれました。

大変器用な方だったとのことでその作品は愛らしく

からくり玩具や土人形・土鈴などを制作されましたが残念なことに早世されました。

十二支土鈴のうち、小判を抱えた小判抱きシリーズの子年土鈴です。

 

 

 

 

 

 

 

福岡の津屋崎人形・原田半蔵さんの白ねずみ土鈴です。

江戸時代(明和5年)初代半兵衛によって作られるようになった津屋崎人形です。

200年以上の伝統を守り続けて大型の武者人形や節句人形のほか

愛らしい土鈴もたくさん作られています。

俵ねずみの仕草の可愛らしいこと!

 

 

 

 

 

 

 

福岡・古型博多人形師中ノ子勝美さんの小槌乗りねずみ土鈴です。

1600年頃博多の地に生まれた土人形は白水、正木、中ノ子の三家に伝えられたそうです。

時代と共に洗練され優美になっていく土人形とは別に

創始当時の趣を残し、4代目中ノ子勝美さんが古型博多人形師を名乗られました。

中ノ子さんの土鈴は雅ではないのですが細部までとても美しいです。

 

 

 

 

 

 

 

 

佐賀の能古見干支土鈴・小槌乗り子です。

年賀切手のモデルに2度も選ばれた能古見土鈴は有名ですから特に説明も不要ですね。

 

 

 

 

 

 

 

過去ブログ「広島の土鈴」2018・9・18でご紹介した宮島土鈴です。

ごつごつした感じの独特の肌触りで、比較的低い音色がします。

 

 

 

 

 

 

 

武蔵野・深大寺土鈴です。馬場信子さんらしい大胆な色合いです。

南天と共に達磨も描かれ、反対側には大きく「招福」と朱書きされています。

大きめの十二支揃いのひとつです。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

栃木の佐野土鈴・相沢土比古翁の開運福子土鈴です。

背面に彫り込まれた

「末永く宝もてくる福ねずみ」

この一句がすべてですね。

百歳を過ぎても生涯現役の言葉とおり制作に励まれた土比古翁に肖りたいです。

 

 

 

 

 

 

 

岡山・セノオ民芸さんの津山土鈴です。

ねずみ横綱の土俵入り、なかなか堂々としています。

津山土鈴は、昭和の中頃に初代妹尾衆楽さんの創始により、

2代貞山さん、3代康心さんへと受け継がれている郷土玩具です。

お土産土鈴から社寺の授与鈴、趣味の土鈴など実に多くの種類があります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

奈良・石津玉仙作の干支(子)土鈴です。

福がたまるようにと巾着の形になった巾着土鈴が代表作のようですが

これは袋の口を閉じたような形になっています。

黒い綺麗な小槌にねずみが乗っています。

硬質な感じの土鈴でよい音色が響きます。

 

 

 

 

 

 

 

大崎文仙堂(大崎豊五郎さん)の子土鈴です。

謡のねずみでしょうか。

膠に配合の微妙な配合によって剥落の起きやすい文仙堂さんの作品ですが

うれしいことにこの土鈴はとても綺麗な状態です。

 

 

 

今日は日本各地の土鈴になったねずみ達をご紹介しました。

日本土鈴館

 

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    ねずみの郷土玩具・2

    • 2020.01.31 Friday
    • 11:50

    皆さまこんにちは

     

    今年の干支にちなんで郷土玩具になったねずみ達をご紹介しています。

    今日は名古屋土人形・野田末吉さんの作品をご紹介します。

    野田さんの作品はとても小さなものが多いため

    毎年恒例の干支飾りの展示に飾ることはなく

    常設の野田末吉コレクションに展示してあります。

     

     

     

     

     

      

     

    何かをおねだりしているような仕草のネズミです。

    白ねずみは4僂曚鼻△佑困濘Г錬記僂曚匹療變襪任后

    ねずみ色の作品は十二支揃の一つです。

    大きな切込みがあるせいかとても良い音色が響きます。

    どちらも赤い耳がかわいらしいです。

     

     

     

     

     

     

    ちゃんちゃんこを着たネズミは高さ5僂曚匹任笋呂蟒銃鷸拌靴い琉譴弔任后

    この十二支揃いはさるやうさぎもお揃いのちゃんちゃんこを着ています。

    お顔つきが何となく鄙びた感じで、雪国のネズミでしょうか…

     

     

     

     

     

     

     

     

    写真で見ると大きさが実感し難いのですが

    左の立ちねずみの高さは約2僉右のねずみは1.5僂曚匹任后

    左側の作品は振ってみると音色というよりかすかに何か感じる程度です。

    右側の作品は経年のため鈴玉がうまく回らないのかかすかな気配も感じられませんでした。

    こんな小さな作品ですが表情まで生き生きと描かれていて

    さすが!野田さんの土鈴だなあ〜と感心します。

     

     

     

     

     

     

      

     

    どちらも十二支揃いの子年土鈴です。

    宝船の高さは約6僉絵馬の高さは約4僂任后

    山積みされた米俵に2匹のねずみ、絵馬に納まったねずみは二股大根と共に描かれ

    それぞれが小さな土鈴の中でも物語を感じさせてくれます。

     

     

     

     

     

     

      

     

    土人形の題材に唐辛子ねずみがあり、唐辛子の上にねずみが乗っていることが多いです。

    野田さんの唐辛子ねずみは唐辛子を抱えていますね。

    左の小脇に唐辛子を抱えたねずみは高さが約10僂△蠅泙后

    右の両手で抱えている方は約6僂任后

    このネズミ、お顔がちょっとカピバラっぽいですが

    カピバラは和名が鬼天竺鼠(オニテンジクネズミ)だそうですから納得ですね。

     

     

     

     

     

     

      

     

    ねずみと米俵は切っても切れない関係ですね。

    多くの郷土玩具の題材になっています。

    左の俵乗りねずみは高さ約6僉右の俵からちょこんと身を乗り出したねずみは約9僂任后

    大切なお米を狙うねずみは本来は困りもののはずですが

    郷土玩具の世界では子孫繁栄や五穀豊穣を願う縁起の良い題材となっているようです。

    さらにねずみはまめによく働くというイメージもあるそうです。

     

     

     

     

     

     

     

     

     

    高さ9僂里佑困濛膵天です。

    大黒様の周りに可愛らしく寄り添うねずみではなく大黒様そのものになったねずみです。

    米俵に乗り、大きな宝の袋を担ぎ、小槌を振って福を招いています。

     

     

     

     

     

     

    最後は土鈴ではなく土人形の鏡餅ねずみです。

    お正月のお飾りにいたずらねずみが遊びに来たような作品です。

    子孫繁栄・五穀豊穣の福をもって来てくれたねずみ達です。

     

     

     

    今日は名古屋土人形・野田末吉さんのねずみ達をご紹介しました。

    野田末吉さんの作品は正面入り口すぐに展示してあります。

    小さな作品が多いですからじっくりとご覧いただければと思います。

     

    日本土鈴館

     

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      ねずみの郷土玩具・1

      • 2020.01.24 Friday
      • 10:02

      皆さまこんにちは

       

      今年の干支「子」に因んで郷土玩具になったねずみ達をご紹介します。

      今日は土鈴、なかでもたくさんのねずみの土鈴を制作された

      起土人形(富田土鈴)中島一夫さんの作品をご紹介します。

       

       

       

         

       

      毎年館長が選んだ干支飾りが土鈴館入口右手に展示されます。

      今年も子年の郷土玩具がたくさん飾ってありますが中央には中島さんの作品が飾られています。

      特徴的な裃姿のねずみ土鈴は高さ約20僂曚匹療變襪任后

      中島さんは大型土鈴の制作がお得意でしたのでこの土鈴が特別大きなわけではありませんが

      どっしりと構えていて新年のご挨拶にふさわしい土鈴です。

      俵ねずみは真珠のような白色な体に真っ赤な目と耳が映えて可愛らしいです。

       

       

       

       

       

        

       

      美しく着飾ったねずみの花嫁と三番叟です。

      高さ約25センチほどの土鈴です。

      中島さんが亡くなられてからは大型の土鈴は作ることができないとのことです。

       

       

       

       

       

       

       

       

      宝珠の中央に干支のねずみが浮き出るように描かれています。

      岐阜県・美江寺観音は養蚕農家の信仰の篤いところですから

      お蚕の大敵・ねずみは本来は厄介者のはずです。

      しかし、釜鈴、宝珠鈴などの十二支土鈴が中島さんによって多く作られ

      トップバッターのねずみはいつも可愛らしく登場します。

       

       

       

       

       

       

       

      ねずみの高砂です。

      十二支揃いの中の子年の作品です。

      おじいちゃんねずみの高さが約24センチほどの土鈴です。

       

       

       

       

       

       

       

        

       

      小槌乗り子土鈴です。十二支揃いのうちの子年の作品です。

      ねずみの乗った小槌を裏返してみるととてもきれいな彩色がされています。

      どの方向から眺めても美しく作られているのがわかります。

       

       

       

       

       

       

       

      ちょこんと座って前足をあげたうさぎのようなポーズのねずみ土鈴です。

      高さ約7センチほどの小型の土鈴です。

      中島さんの作られた土鈴は大型のものが目を引きますが

      これくらいの小ぶりの作品もたくさんあります。

      特にこの白ねずみや白うさぎなどの体の白色がパールがかっていて

      この白色が起土人形の特徴の一つになっています。

       

       

       

       

       

       

       

       

      最後はねずみ大黒人形です。

      土鈴ではなく土人形で、高さが約28センチあります。

      大黒天にねずみはつきものですね。

      福々しい大黒天は小槌をもって福を招きます。

      足元の俵ねずみがかわいらしい仕草で大黒様を見上げています。

      美しくて縁起の良い素晴らしい土人形です。

       

       

       

      今日は干支飾りを中心に起土人形(富田土鈴)のねずみ達をご紹介しました。

      日本土鈴館 

       

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        戦前の土鈴・嵯峨人形(3)

        • 2020.01.16 Thursday
        • 13:26

        皆さまこんにちは

         

        京都・嵯峨人形の戦前の土鈴のご紹介、三回目です。

        どの土鈴も小さいのにほれぼれするような丁寧な作りです。

         

         

         

         

         

        雀土鈴です。

        ぷっくりした姿は冬の福良雀でしょうか。

        可愛らしい土鈴です。

         

         

         

         

         

         

         

        鳩土鈴です。

        羽の色使いがきれいです。

        同じ身近な鳥でも、雀は雀らしく、鳩は鳩らしく、

        当たり前のようですがそれぞれの愛らしさや美しさをちゃんと表現してあります。

         

         

         

         

         

         

         

        象土鈴です。

        白い象が何か大切なものを運んでいるように見えます。

        元々、仏教発祥の地インドでは象は神聖な生き物で特に白い象は特別大切にされたそうです。

        大切な経典を運んでいるような土鈴です。

        白い象の穏やかなお顔、象にかけられた美しい布、大切な小箱

        お土産土鈴として作られたのが不思議なくらい丁寧に作られています。

         

         

         

         

         

         

         

         

        洛北の秋と名付けられている井浦さんの代表的な土鈴です。

        稚児のそら寝に因んだ意匠でしょうか。

        京都の美しい紅葉が目に浮かびます。

         

         

         

         

         

         

         

        両面鈴・般若と賢徳です。

        狂言のお面を土鈴にしたようです。

        般若面は嫉妬や憤怒の情を表す鬼女だそうです(怖い!)

        賢徳は本来はその名のとおり、賢くて徳のある様を表すそうですが

        狂言の賢徳面はギョロ目でどこかあらぬ方に目をやっているお顔だそうです。

        般若と賢徳が表裏になった両面鈴にはどんな意味が込められているのでしょうか。

         

         

         

         

        京都・嵯峨人形の古い土鈴をご紹介しました。

        どれも5センチ前後の小さな土鈴ですが見応えのある丁寧なつくりの土鈴です。

        土鈴館正面右手の展示ケースに展示してあります。

        日本土鈴館

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          新年明けましておめでとうございます

          • 2020.01.06 Monday
          • 10:35

          新年明けましておめでとうございます。
          本年も昨年同様によろしくお願い申し上げます。

           

           

           

          新しい年が皆様にとって幸多き年となりますようお祈り申し上げます。

          日本中の郷土玩具愛好家の皆様のご多幸をお祈り申し上げます。

          今年も一人でも多くの愛好家の皆様と交流できますように!

           

           

           

           

           

           


          今年は子年...牛の背中にちょこんと乗って神様の門前に一番のりを果たした

          要領の良いネズミの話はよく知られています。

          また、ネズミが猫をだまして猫が十二支に間に合わなかったことから、

          怒った猫は今でもネズミを追いかけているそうです。





           

           

          日本土鈴館恒例の干支飾りは正面入り口右手にあります。

          館長が選んだ子年にふさわしい郷土玩具を展示しています。






           

           

          日本土鈴館は不定休ですが、入館料はいただいておりません。

          館長が在館中はどなた様でもご覧になっていただけます。

          おおよそ10時から3時くらいまで館長は在館しています。

          また土鈴や土人形など郷土玩具の販売もしておりますので

          お気に入りの作品がありましたらご入館の記念にお求め頂ければ幸甚です。





           

           

          この時期、日本土鈴館の館内は驚くほど寒いです。

          どうぞ皆さま、暖かくして土鈴館にお越しくださいませ。

           

          日本土鈴館

           

           

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            戦前の土鈴・嵯峨人形(2)

            • 2019.12.26 Thursday
            • 09:36

            皆さまこんにちは

             

            京都・嵯峨人形の古い土鈴をご紹介しています。

            作者は井浦狂阿弥さん、京都のお土産として作られた小さな土鈴です。

             

             

             

            瓢箪鈴です。

            瓢箪に描かれたヤツデはその形が天狗の持つうちわに似ていることから

            別名「天狗のうちわ」というそうです。

            人を招いて縁起が良いとされるヤツデは玄関先などに植えられることが多いようですが

            瓢箪に描かれた美しいヤツデの葉も縁起良く人を招いてくれるでしょう。

             

             

             

             

             

             

             

            虎の張子の土鈴です。ややこしいですね!

            郷土玩具で昔から人気のある虎の張子を土鈴で表現した作品です。

            くるんと描かれた黒と黄色の模様が張り子らしいです。

            顔つきは威勢がいいとは言えませんが尾にまかれた紐が高級な感じがします。

             

             

             

             

             

             

             

            落柿と命名された趣ある土鈴です。

            芭蕉や去来ゆかりの嵯峨野の史跡・落柿舎の趣きが感じられます。

            見落としてしまいそうな小さな小さなテントウムシ。

             

             

             

             

             

             

             

            文福茶釜土鈴です。

            昔話に題材をとった土鈴もよく見かけますね。

            文福茶釜のお話は、定番の「めでたしめでたし」では終わりません。

            茶釜に化けて元に戻れなくなった狸は

            見世物小屋で一生懸命お金を稼いだ後、そのまま病気で死んでしまいます。

            そんな狸を思うとこの土鈴の悲しげなお顔が切ないです。

             

             

             

             

             

             

             

            昔話の大本命・かぐや姫の土鈴です。

            竹取物語に出てくるお姫様です。

            竹から生まれたお姫様は実は月で暮らしていた罪人であったという

            なんと壮大なお話が千年も前に作られていたなんて、すごいですね。

            土鈴のかぐや姫は愛らしく、

            竹の根元のぽつぽつした細かな表現まで再現されています。

             

             

             

             

             

             

             

            牛若丸と弁慶の土鈴です。

            弁慶はいかめしくて荒々しい僧兵であり

            牛若丸は女性かと思うほど嫋やかで美しい…

            そんな二人の様が丸鈴にちゃんと表現されています。

            弁慶が身命を賭して牛若丸・義経に仕えたのがわかる気がします。

            ただ、残っている資料からわかる義経の容姿はさほど美形ではなかったようです。

             

             

            嵯峨人形・井浦狂阿弥さんの古い土鈴のご紹介でした。

            今年は平成から令和へと大きく時代が動きました。

            また自然の猛威に日本中が震え上がったような気がします。

            もう数日で今年も終わります。

            今年一年の感謝と共に

            新しい年が皆様にとって明るく幸せな年となりますよう

            心からお祈り申し上げます。

            皆さま、よいお年をお迎えくださいませ。

             

            日本土鈴館

             

            【ご連絡】

              年中不定休の日本土鈴館ですが

              年内29日から新年1月1日は休館が決まっております。

              令和2年1月2日は開館を予定しております。

              また、おもちゃ箱(通販)をご利用のお客様には申し訳ございませんが

              発送が新年5日以降になることがあります。

              ご迷惑をおかけいたしますが宜しくお願い申し上げます。

             

             

            戦前の土鈴・嵯峨人形(1)

            • 2019.12.17 Tuesday
            • 10:42

            皆さまこんにちは

             

            土鈴館正面入り口左手にある日吉琴コレクション展示ケースから

            戦前の土鈴をご紹介していますが、

            今日はその中から京都・嵯峨人形(井浦狂阿弥さん)の土鈴をご紹介します。

             

             

             

             


             

            子供弁慶鈴です。

            5センチにも満たない小さな土鈴ですが

            手に取って細かなところまでしげしげと見てもらいたいと思うような作品です。

            木箱に入れられて京都のお土産に売られたものです。






             

            こちらも小さな三番叟土鈴です。

            美しい、可愛らしい、綺麗……

            井浦狂阿弥さんの土鈴は箱まで美しいような気がします。






             

            「目出鯛」という名前通りの作品です。

            郷土玩具にはダジャレのような発想やネーミングが結構多く見られます。

            めでたさをストレートにユーモラスに表現してあります。

            こちらは紙箱に入っています。





             

             

            龍頭土鈴です。

            古来中国では龍は「鳳」「亀」「麟」と共に四霊として大切にされた伝説の生き物です。

            龍頭は日本でも兜の前立物として飾られたり船首に飾って航海の安全を祈るなど

            その強い不思議な力を信仰してきました。

            小さくても迫力のある龍頭土鈴です。

             

             

             



             

             

            福猪と蛤の土鈴です。

            今年の干支亥ももうすぐ子に交代です。

            落ち着いた色合いの小さな蛤には松竹梅のおめでたい絵柄が描かれています。

             

             

             

             

             

            美しい小槌土鈴です。

            松竹梅の模様が描かれて縁起の良い土鈴です。

            打ち出の小槌を振ればお宝がザクザク降ってわいてくる…

            そんなイメージがありますが、昔から小槌は大切な道具でした。

            麦、豆などの脱穀に何度も何度も打ち下ろして実を取り出す道具でした。

            振り下ろすたびにお宝というイメージはこの大切な脱穀作業からきているのでしょうか。

             

             

             

            今日は戦前の土鈴・嵯峨人形(井浦狂阿弥さん)の土鈴をご紹介しました。

            井浦さんの作品はまだまだたくさんありますのでお楽しみに!

            日本土鈴館

            戦前の土鈴・秋田の八橋人形

            • 2019.12.10 Tuesday
            • 13:14

            皆さまこんにちは

             

            今日は日吉琴コレクション(戦前の土鈴)から秋田の土鈴をご紹介します。

             


            秋田と言って思い浮かべるものは何でしょうか。

            犬好きの方なら秋田犬

            平昌五輪のフィギュアスケートゴールドメダリスト・ロシアのザキトワ選手が

            金メダルのご褒美におねだりしたのが秋田犬・マサルでした。

             

             



             

            穏やかな表情の秋田犬の土鈴です。

            秋田県原産で国の天然記念物にも指定されています。

            日本犬種に認定されている6種類の中で唯一の大型犬で

            がっしりとした体で狩猟や番犬として主人に忠実に仕えるそうです。

            渋谷駅前の銅像で有名な忠犬ハチ公も秋田犬です。

             

             

             

             

            iPhoneImage.png

             

            雪国秋田の冬は寒くて長いです。

            雪国のわらべ人人形・ゆきんこはどの地方でも愛らしい姿です。

            4センチにも満たない小さな土鈴です。

             

             

             

             

             

            iPhoneImage.png 

             

            小さななまはげ土鈴です。

             

            来訪神・仮面・仮装の神々としてユネスコ無形文化遺産に登録されている「なまはげ」は

            大みそかに行われる年中行事で、テレビなどでも見かけます。

            「泣く子はいねがー」と包丁を振りかざす姿は子供がひきつけるほど怖いようです。

            なまはげはナモミ(方言で火だこのこと)を剥ぐ「ナモミ剥ぎ」からきているそうで

            囲炉裏やこたつばかりにあたっている怠け者はナモミを包丁で剥ぐぞ!ということです。

            意味を聞けば姿よりもっと怖いです!

            なまはげはナモミと一緒に災いを取り除いてくれる、そういう神様だそうです。

            しかし最近は子供が怖がるからとなまはげの訪問を断ることも多いそうです。





             



             

             

            小さな八橋人形土鈴です。

             

            江戸時代に伏見人形の流れを汲んで生まれた八橋人形は

            明治の頃までは数百の型の作品が盛んに作られていたそうです。

            しかし型が無くなったり、秋田という雪国の風土に溶け込むようになり

            その作風は次第に鄙びた素朴な味わいになってきたようです。

            高松茂子さん、道川トモさんが亡くなられて廃絶状態になりましたが

            現在は八橋人形伝承の会によって伝承が試みられています。






             

             

            姫だるまや弘前の観光地を描いた丸鈴のお土産土鈴です。

            日吉琴コレクションのほとんどは小さな土鈴で2〜3僂諒も多いです。

            よく見ないと見過ごしてしまうような作品がぎっしり展示してあります。

             

             

             

            今日は一部ですが秋田の古い土鈴をご紹介しました。

            日本土鈴館
             

            郷土玩具のトラ・2

            • 2019.11.26 Tuesday
            • 14:47

            皆さまこんにちは



            来年の干支は子なんですが、なぜかトラの郷土玩具をご紹介します。




             

            愛知・鳳来寺の寅童子です。

             

            家康公ゆかりの鳳来寺にまつわるお話をもとに生まれた郷土玩具です。

            家康公の母・於大の方が立派な世継ぎをさずかるようにと鳳来寺を参詣しました。

            そして、家康公が寅年、寅の日、寅の刻に誕生すると、

            鳳来寺の十二神将の寅童子だけが忽然と姿を消しました。

            その後家康公が亡くなるといつのまにか寅童子は元の場所に戻ったそうです。

            昭和の30年頃、家康公の神的な逸話に加え

            七転び八起きの苦労の末に天下を取った人生を郷土玩具にしたそうです。

            平成に入り一時廃絶しましたが、2010年の寅年に復活しました。

            写真は昭和の寅童子です。

             

             

             

             

             



             

            浜松張子・二橋加代子さんの首振りの虎です。

            明治の初めに作られるようになった浜松張子は

            その大切な木型を戦火で焼失してしまいましたが3代目・二橋志乃さんが復興に尽力され

            その後を4代目として加代子さんが継承し

            現在は5代目・鈴木伸江さんが伝統を受け継いでおられます。

            虎ですが怖くないのんびり穏やかな表情の虎の張子です。


             

             



             

            江戸玩具のずぼんぼです。

            和紙で出来ていて足の部分にシジミの貝殻をつけてあります。

            江戸・天明年間に作られるようになったといわれる江戸っ子のおもちゃです。

            クタクタしていて頼りないのですが

            三方を屏風などで囲った中にずぼんぼを置き、うちわなどで扇ぎます。

            空洞の腹に風をはらんでずぼんぼが舞い躍ります。

            シジミがおもりの役目を果たしているので飛んで行ってしまうことなく

            虎が何度も飛び跳ねます。


             

             

             

             



             

            岐阜・市原土人形の虎加藤です。

            虎加藤は土人形などの郷土玩具で多く作られる題材の一つです。

            賤ケ岳の七本槍のひとりに数えられた加藤清正は勇猛果敢な武士で

            文禄・慶長の役で朝鮮にわたった際、虎を退治したという逸話に基づいています。


             

             

             

             



             

            こちらは兵庫・葛畑土人形の虎加藤です。

            葛畑土人形最後の継承者4代目前田俊夫さんの作品です。

            葛畑土人形は江戸末期に初代前田友助が伏見人形に倣って

            土雛を作ったのが始まりと言われています。

            葛畑の良質な粘土を使って前田俊夫さんが亡くなるまで作られましたが

            残念ながら昭和の終わりに廃絶してしまいました。



             

             

             



             

            倉敷張子の首振り張り子です。

            倉敷張子は明治の初めに作り始められた生水家に伝わる一子相伝の郷土玩具です。

            男の子の誕生を祝って虎の張子を作ったのが始まりです。

            ピンと伸びた尻尾ははめ込み式で取り外しができます。

             

             

             

            今日は郷土玩具になったと虎のご紹介をしました。

            日本土鈴館

             

             

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