郷土玩具・紙や布のお雛様

  • 2019.04.16 Tuesday
  • 10:56

皆さまこんにちは

 

四月に入ってからの思わぬ降雪に震えた桜や雪柳も見事に満開になり

今日は抜けるように青い空に花々が美しく映えています。





 

 

 


月遅れの雛祭りも終わりましたが、今日は紙や布で作られたお雛様をご紹介します。

子供の頃幼稚園などで色紙や端切れを使ってお雛様をつくりましたが、

今でも小さな子たちは紙のお雛様を作るのでしょうか。
 

 

 



 

宮崎日向地方に伝わる青島雛、上質の和紙を使って手作りされた立ち雛です。

お顔はとても小さく衣装はとても豪華です。

夫婦円満や安産のご利益があると信じられています。

 

 

 

 

 

 

 

鳥取の紙雛・田舎雛です。

江戸時代に作られるようになったというこのおひな様は

素朴な材料やその鄙びた見た目から田舎雛と呼ばれるようになったそうです。

昔は雛遊びは身分の高い人々の行事でしたが次第に庶民にも広がっていきました。

男雛は烏帽子と笏、女雛は小さな冠と扇を金紙で簡単につけただけですが

庶民ならではのお内裏様に愛着を感じます。




 

 



 

宮崎・青島神社の神雛です。夫婦雛または願掛け雛とも呼ばれます。

小さなお顔のお内裏様が白地に赤い格子の衣を着て金紙の帯を締めています。

縁結び、安産、病気平癒、家内安全、厄除け…

たくさんの願いを込めて神社に奉納するそうです。

昔は岩田帯(今はあまり見ませんね)に挟むための小さな神雛もあったそうです。

 


 

 





 

こちらは鳥取、有名な流しびなです。

立ち雛を簡素化した紙雛です。

小さなお顔は粘土を丸めて目と口を一筆でさっと描きます。

因州赤染紙で作った衣に胡粉で梅鉢の模様を描きます。

写真のように雛10組を竹串でまとめたものや

一組を折敷やさん俵に収めたものなどいろいろあります。

形代(かたしろ)を厄除けとして川に流すという民間信仰の名残だそうです。

 

 

 

 

 



 

 

鹿児島・薩摩の糸雛です。薩摩雛とか神雛とも呼ばれるようです。

お人形の芯には竹を使い、その先端を麻糸で覆ってお顔に見立てます。

残った麻糸は長く垂らして髪の毛に見立てます。

衣装に用いる和紙は上質なものを選んで作ります。

写真左のより豪華な糸雛は40センチほどもあり昭和初期の作品です。

今ではこのような作品は見かけなくなったとのことです。








 

松本・七夕人形の吊るし雛です。

おひな様ですが五節句の七夕飾りとして軒先に飾られます。

その歴史は古く、江戸中期の頃から松本や安曇野に受け継がれている文化です。

軒先につるされたおひな様には生まれた子供の穢れを祓い

その健やかな成長を願う気持ちは込められています。

 

 

 



 





 

一年中毎日が雛祭りの日本土鈴館では雛の間にたくさんのおひな様を飾っています。

美しい端切れを利用してひと針ひと針丁寧に作られたつるし雛や

昭和になって大量生産された安価な雛段掛け軸や

ちりめんや金襴、緞子の豪華な布を張り合わせて作られた押絵雛など

布や紙で作られたおひな様も常時展示しています。

 

 

 

今日は土鈴館のおひな様をご紹介しました。

日本土鈴館

 

素朴なおもちゃ・杵島山の一刀彫

  • 2019.04.09 Tuesday
  • 12:48

皆さまこんにちは

 

新しい元号の発表から1週間以上経ちました。

日本各地は令和、令和でにぎわっています。

新しいものや話題性のあるものにとても敏感な館長ですから

こんな令和の色紙が飾ってあっても驚きませんね(笑)




 

 

 

 

閑話休題…

東北地方にはこけしやコマ、九州地方にはきじ車、山形や奈良などに伝わる一刀彫など、

その地の風土や生活に深く関わったそれぞれの木地玩具が伝わっています。



今日は佐賀の一刀彫・杵島山の木地玩具をご紹介します。

 

 

 

 

杵島山の一刀彫の魅力は何といってもその素朴な味わいにあります。

スズランアカギという木の皮を残して削り出した部分に最小限の彩色を施します。

 

 

 

 

 

 

 

 

犬もサルもちゃんとそれらしくなっています。

尻尾はこよりや木切れを挿しています。

残した木の皮と削り出した木肌をうまく組み合わせて少し描き入れるだけで

それぞれの動物の特徴を簡潔に表現しています。

 

 

 




 

 

こちらは大八車と呼ばれる郷土玩具です。

十二支が作られていたようですが残念ながら全部はそろっていません。

どれもとても可愛らしいです。



 

虎ですね。

黄色と黒の縞々がなかったら虎かどうかちょっとわかりませんが…

こよりで出来た長い尻尾がくるりと結ばれて愛嬌たっぷりです。






 

赤い鳥はきゃあつぐろ。カイツブリという鳥のことです。

黒い鳥はカチカチ車。カササギをモデルにしています。

カササギはその鳴き声がカチカチと聞こえるのでカササギをカチカチと呼ぶそうです。

素朴な味わいが魅力の杵島山一刀彫は残念ながらもう作られていないようです。

 

 

日本土鈴館

 

郷土玩具のお雛様・雛土鈴

  • 2019.04.02 Tuesday
  • 09:45

皆さまこんにちは

 

昨日は日本が新元号の発表に釘付けとなった一日でした。

5月1日からは令和元年となります。

国書・万葉集を典拠とする元号は初めてのことだそうですね。

令和の時代が希望に満ちていることを願っています。

 



今日のご紹介は雛土鈴です。

日本土鈴館にはたくさんの雛土鈴が飾ってありますがどれも小さくて可愛いお雛様です。



 

武蔵野・深大寺窯、馬場信子さんのひな土鈴です。

花鈴に描かれた立ち雛は地味な黒と赤のお衣装ですが

かえってバックのお花によく映えています。

馬場さんの土鈴にはいつも武蔵野の美しいお花が咲いています。





 

福岡・森山天鈴さんのひな土鈴です。

森山天鈴さんは透かし彫りの多重鈴が有名ですが

このおひな様のような可愛らしい土鈴も作っておられます。





 

 

左側は福岡太宰府天満宮の奥宮・宝満宮のひな土鈴です。

宝満鈴と名付けられた縁結びのご利益があります。

右側は京都・平安神宮の縁喜鈴です。

御所人形風に男雛と女雛を土鈴に拵え、桜橘を衣装に描いた平安和合の授与鈴です。

このような丸鈴のひな土鈴は一般的な形のような気がします。





 

京都・伏見人形の立ち雛土鈴です。

藤の花が美しい京都らしい雅なおひな様です。






 

佐賀・のごみ人形のひな土鈴です。

のごみ人形は年賀切手のモデルになった十二支土鈴が有名ですが

このおひな様も可愛らしいですね。





 

福岡・津屋崎人形の五人揃いのひな土鈴です。

作者は原田半蔵さんです。

おにぎりのようなフォルムのおひな様がそれぞれ土鈴になっています。

津屋崎人形は大型の土人形が比較的多いのですが

小さな土鈴もたくさん作られています。

 

 

 

 

 

 

海老天たまこさんのひな土鈴です。

お花に中心がお内裏様だったり、ショートケーキの苺がお内裏様だったり。

とてもユニークなおひな様です。

海老天たまこさんの作品はいつも斬新な発想で楽しいです。

 

 

 

 

 

 

昭和前期のひな土鈴の段飾りです。

日本土鈴館の入口左手に日吉琴コーナーに展示してあります。

日吉琴さんは明治生まれの土鈴愛好家で全国の貴重な土鈴を蒐集されました。

琴さんのコレクションはご遺族から土鈴館に寄贈いただき

ご来館の皆様にご覧いただいています。

 

 

 

 

 


 




 

 

これらの土鈴も日吉琴コレクションです。

どれも小さくて手のひらにすっぽり入る大きさですが

意匠も彩色も素晴らしいものばかりです。

何十年たってもおひな様は変わらず可愛らしいです。

 

 

 

土鈴になったおひな様。

コロコロと心地よく響く音色は土鈴館でお楽しみください。

日本土鈴館

 

郷土玩具のお雛様・土雛

  • 2019.03.26 Tuesday
  • 13:26

皆さまこんにちは
春の訪れが遅い郡上市のひな祭りは昔から4月3日にお祝いします。
その頃になると待ちかねたように花々が咲き始めます。


日本土鈴館は一年中お雛様を飾っていますが、

日差しが春めいてきましたからブログでもお雛様をご紹介します。



 

千葉・芝原人形のおひな様です。

作者は4代目・千葉惣次さんです。

芝原の特徴の一つである鈴玉入りで、土人形ですが振るとコロコロ響きます。

丸みを帯びた形が美しいです。



 

こちらも千葉・芝原人形、ちょっと小ぶりのおひな様です。

千葉惣次さんの奥様、真理子さんの作品です。

み太郎窯の名前で制作されています。

白いお顔にうっすら紅がさしてありやはり鈴玉入りで振ると音色がします。





 

 

京都・伏見人形の土雛です。

黄色の台座が鮮やかで、古い土雛ですが現代的な新しさを感じます。

京都のおひな様といえばお公家風のお顔立ちを思いますが、

このお雛のお顔は大変庶民的に思えます。

芽雛の右袖口の欠けが残念です。





 

岐阜・市原土人形の土雛です。

瑞浪市になったことから瑞浪土人形とも呼ばれるようです。

明治の中頃から良質の粘土を使って土人形が盛んに作られ、

一時は市原村の大半が人形作りに従事していたそうです。

しかし他地域の土人形と同じく時代の流れに飲み込まれるように廃絶しました。

 

 

 





 

京都人形の小さなお内裏飾りです。

おひな様とは切っても切れない菱餅ですが

赤餅にはクチナシの実を使って魔除け、解毒作用を

白餅には菱の実を入れて子孫繁栄、長寿を

緑の餅にはヨモギを入れて厄除けを願うのだそうです。

この色合いはまさに春を告げる色です。

 

 

 

 

 


 

愛知・犬山土人形の土雛です。

台座の模様などが違いますからもしかしたら元々のペアではないお内裏様かもしれません。

白っぽい仕上がりは犬山土人形の特徴の一つだそうです。

また持つと驚くほど軽いのが犬山土人形です。

江戸・文化文政の頃から作られ始めた犬山土人形も

明治の初めころの最盛期を過ぎてからは徐々に衰退し

昭和の初めには廃絶してしまいました。

このおひな様も100年の経年を考えるとよい状態で残っています。

 







 

秋田。中山土人形の土雛です。

中山人形は江戸末期に、鹿児島生まれの陶工宇吉が東北地方をめぐって

最後は湯沢に落ち着いて窯を築きました。

明治になって息子の嫁樋渡ヨシが義父に習った粘土細工の技術を活かして土人形を作りました。

代々樋渡家に伝えられました。




 




 

京都・豪勝さんのご成婚雛です。

流し込みのおひな様です。

平成もあと少し、新しい元号は何になるのでしょうか。

 

 

 

4月3日のお雛祭りを控えて今日は土雛をご紹介いたしました。

日本土鈴館

 



 

沖縄の土鈴

  • 2019.03.19 Tuesday
  • 11:37

皆さまこんにちは


県ごとの土鈴のご紹介も今日沖縄が最後です。早速見てみましょう。




美しい土鈴ですね。琉球の花笠土鈴です。

琉球舞踊で被られる花笠は大変美しく、赤い花、青い空、白い波がデザインされているそうです。

紅型染めの舞踊衣装と共に見る人の目を奪います。

実際の花笠に負けずこの花笠土鈴もとても綺麗です。




 

沖縄と言えばシーサーです。

シーサー土鈴は沖縄のお土産としていろいろ売られています。

シーサーは伝説の獣で建物の門や屋根、村落の高台などに据え付けられ、

人々に災いをもたらす悪霊を追い払う魔除けです。

沖縄の至る所でシーサーが見られます。





 

最近はこんな可愛らしくて陽気なシーサーも作られているそうです。

これは土鈴ではありませんが

見ているとこちらまで笑顔になってきますね。

 


北海道から沖縄まで県別に駆け足で土鈴巡りしてみました。

土鈴館の土鈴の数があまりに多くてほんの一部しかご紹介できていませんが

土鈴の面白さが少しでもご紹介できていればうれしいです。

 

 

次から何をご紹介しようか…思案中です。

 

日本土鈴館

鹿児島の土鈴

  • 2019.03.12 Tuesday
  • 11:02

皆さまこんにちは


北から順に南下して日本の土鈴をご紹介してきました。

今日は鹿児島の土鈴をご紹介します。





鹿児島神宮の授与鈴です。
5個の埴鈴を棕櫚で繋いだ素朴な守り鈴です。

境内の土を使って手捻りで作られます。

古くは鈴懸馬の首に飾ったと伝えられているそうです。






西郷どんでごわす。
鹿児島といえばやはり西郷隆盛を思い浮かべますね。
いろいろなお土産土鈴の西郷さんが作られています。

こちらにご紹介した西郷さん、太い眉毛が決め手で選びました。
 

 



実は鹿児島は郷土玩具の宝庫といわれる鹿児島神宮がありながら、

土鈴に限っていえばあまりご紹介するものがありません。不思議ですね。


少し寂しいので、鹿児島神宮の美しい郷土玩具をご覧いただきましょう。

 

 

 

 

鯛車です。
海幸彦山幸彦の神話に由来する郷土玩具です。
山幸彦が自分の弓と海幸彦の釣り具を交換して釣りに行き釣り針を無くしてしまいます。

代わりの品では許してもらえず、

やむなく海の宮まで行って鯛の喉に刺さった針を抜きようやく釣り針を取り戻します。

釣り針を飲み込んだ鯛(赤女魚)を象ったのが鯛車と言われています。

 

 






香筥(化粧箱)です。
海幸彦山幸彦のお話で、無くした釣り針を探しに海の宮を訪ねた山幸彦は

美しい豊玉比売命と出会って結婚しました。

豊玉比売命がお嫁入りの品に持参したのが香筥です。
木製の箱は薄く和紙を貼り付けて木を繋ぎいで作られます。

和紙には美しい絵が描かれ、箱の中には鯛車が入ります。







笛太鼓(ふえてこ)です。

竹と和紙でつくられ、笛と太鼓が1つになった玩具です。

これもとても美しい郷土玩具です。

 

 

今日は鹿児島の土鈴をご紹介しましたが

鹿児島神宮の郷土玩具もあわせて少しご紹介しました。

 

 

日本土鈴館

 

 

新潟・水原(山口)人形

  • 2019.03.05 Tuesday
  • 12:00

皆さまこんにちは


新潟県水原町山口に伝わる土人形・水原人形のご紹介です。

山口人形と呼ぶことが多いようですが、

日本土鈴館ではずっと水原人形と呼んでいますので今日も水原人形と表記します。



およそ150年の伝統を誇る水原人形ですが

なんといっても有名なのは6代目今井徳四郎さんです。

100歳を過ぎても生涯現役を貫き制作活動を続けられました。





おもちゃ箱にも載せたこの徳四郎翁の福助さんを契機に

新潟在住の水原人形の蒐集家さんとご縁を結ばせていただきました。

水原人形の魅力に取り憑かれたと仰り送って下さった写真を見て、

その素晴らしいコレクションに館長もたいそう驚いていました。

 



土鈴館に残っている水原人形はさほど多くはありませんが、

久しぶりに展示ケースから出して写真を撮りましたので御紹介します。



 

徳四郎翁の座り犬です。

水原の彩色の基本である白・黒・朱・青が基調になっています。







 

馬乗り鎮台です。鎮台とは明治期の陸軍兵士、兵隊さんです。

明治の風俗人形には馬乗り鎮台がよく登場します。

立派な髭をたくわえて厳つい鎮台さんが多い中この徳四郎翁の鎮台さんは温かみがあります。

馬の表情もユーモラスでこれが水原人形の特徴なんでしょうね。







 

 

小さな福良雀と玉乗り馬です。

福良雀は正面からも愛らしい姿なのですが背中からの方が彩色の様子がよくわかります。

4色の基本色のほかにスズメなので茶色が入っています。

玉乗り馬はサーカスのようです。

どうして馬が玉乗りをするのか、そもそも乗れるのか?

でも理屈を超えた可愛らしさがあります。






 

 

鯛担ぎと猿回しです。

素朴な中に温かみのある水原人形の魅力がよく伝わります。

 

 

 

 

水原人形を見ながら館長が思い出話をしてくれました。

30年ほど前、まだ若かった館長は牧野玩太郎会長や袴田玩九郎氏、高橋三郎氏など

錚々たるコレクターに同行して竹とんぼの会(日本郷土玩具の会)の旅行に参加しました。

新潟を訪れた折、水原町山口の今井さんの工房を訪ねたそうです。

 

その時徳四郎翁に日本土鈴館を説明したところ、

「それは日本一の土鈴の博物館か?」と聞かれ「そうです」と答えると

「日本一なら日本一の三角だるまを飾ったらどうだ」と勧められ

これはすごいと分けてもらったのがこの巨大三角だるまです。

 

 

 

大きすぎて、重すぎて、ちゃんと写真に納まっていません。

一番大きな赤は1メートル近い高さです。

おもりの部分は特別にコンクリートで作られています。

この時館長はこの巨大三角だるまを手に入れて大満足で帰ったそうです。

 

 

 

旅行に参加されたほかの会員さんはたくさんの土人形を購入されていたようです。

その後、時が流れ名だたるコレクターさんが亡くなられると

そのコレクションはご縁あって土鈴館にやってきました。

 

 

 

 

 


 

こちらには盒橋胸囲坤灰譽ションシールが付いています。

状態も良好で古い作品ですが大切にされてきたことがよくわかります。

 

 

 





 

 

徳四郎翁は天神様もたくさん作られたようです。

その表情はおおらかで柔和で温かくて…

水原人形の魅力が詰まった天神様です。

 

これらの天神様と共に福助さんなどを新潟の水原人形蒐集家さんのもとにお届けしました。

ある意味お里帰りのようです。

館長が引き継いだ大切なお人形は

これからも若いコレクターさんによって大切に守られていくと思います。

 

 

 

日本土鈴館


 

 

熊本の土鈴

  • 2019.02.25 Monday
  • 14:15

皆さまこんにちは

 

今日の郡上市は穏やかに晴れて暖かいです。

お花が何も咲いていないのが不思議なくらい春の陽気です。

薄く霞がかかったような少しぼんやりした感じの空はまさに春の空。

寒さに身構えていた身体も緩んでしまいそうです。



さて、今日は熊本の土鈴を見てみましょう。





左は阿蘇の魔除鈴です。

阿蘇山は神秘的な火の山として古くから人々の信仰の山でした。

金剛力士の形相を土鈴にして阿蘇山の神秘性を表現した土鈴です。

お隣は阿蘇のあか牛です。

春になると阿蘇の草原に牛馬が一斉に放牧されるそうです。

こんな日差しの中、たくさんの牛が自由に遊んでいるんでしょうね。

 

 

 

 




おてもやんの土鈴です。

おてもやんとは熊本民謡に出てくる女性「てもちゃん」です。

民謡おてもやんはコテコテの熊本弁で、新妻おてもやんのことを歌い上げているそうです。

 

 

 



 

おてもやんと旦那さんでしょうか、両面土鈴になっています。

おてもやん、愛嬌たっぷりです。

おてもやんと聞くと、昔水前寺清子さんが歌っていらしたのを思い出します。


 

 

 




大人気くまモンです。

熊本に限らず日本で一番有名なキャラクターのひとりくまモンです。

2010年から熊本の為に全国を飛び回っているくまモンは

熊本地震の時も復興のために大活躍しました。頑張れ、くまモン!

からしレンコンを抱いたこのくまモン土鈴は海老天たまこさんの作品です。

パテントフリーなので安心してたくさんのくまモン作品が生まれます。

 

今日は熊本の土鈴をご紹介しました。

 

日本土鈴館
 

宮崎の土鈴・佐土原人形

  • 2019.02.19 Tuesday
  • 13:37

皆さまこんにちは


今日は宮崎の土鈴をご紹介します。

宮崎と言えば佐土原人形・小玉清勝さんです。




宮崎を代表する佐土原人形の創始は江戸時代にさかのぼります。

旧佐土原藩の瓦職人が当時流行っていた歌舞伎人形を作ったのが始まりと言われています。

干支土鈴や雛土鈴などたくさんの種類があり、どれも素朴で温かみのあるお人形です。

 

 

 

 





佐土原人形・小玉清勝さんの犬土鈴を集めてみました。

京都の伏見人形の型に倣って創り出された宮崎を代表する郷土玩具です。

どの子も愛くるしくてとても可愛いです。

 

 

 





鵜戸神宮の授与鈴・御神馬鈴です。作者は佐土原人形・小玉清勝さんです。

日南市にある鵜戸神宮は日向灘に面した断崖の中腹にある岩窟(海食洞)に

極彩色の本殿が鎮座するという珍しい神社だそうです。

8センチ程の小さな可愛い鈴で、色合いやお馬の優しいお顔が小玉さんの作品らしいです。

 

 



 

青島神社の授与鈴・雛土鈴です。こちらも作者は佐土原人形・小玉清勝さんです。

青島神社は周囲1.5キロの青島全域を境内とする神社で島の中央に鎮座しています。

山幸彦と海幸彦の神話に因む神様が祀られ縁結びや安産の神様として信仰されています。

6センチ程のドーム型の鈴に男雛と女雛が並んでいます。優しく愛らしい授与鈴です。
 

 

 




 


 

 

干支土鈴からいくつか上げてみました。

温かみのある形や色使いに心が和みます。

 

 

今日は佐土原人形・児玉清勝さんの作品をご紹介しました。

 

日本土鈴館

 

大分の土鈴

  • 2019.02.12 Tuesday
  • 13:01

 

皆さまこんにちは

立春を過ぎて寒い日が続いています。

インフルエンザの流行も報道されています。

あと少し、寒い日を頑張れば春になりますね。


今日は大分の土鈴をご紹介します。

日出人形・門上修さんの作品から見てみましょう。





日出(ひじ)人形・門上修さんの龍土鈴です。

宝珠を掴んだ龍と唐子を抱いた龍の土鈴です。

別府湾に臨む日出町(ひじ町)で昭和55年に人形や土鈴を作り始め

門上修さんの土鈴は日出人形と名付けられました。

 

 

 


 

 

門上さんの雛土鈴は温かみのあるお雛様です。

シンプルなフォルムで彩色もすっきりしていますが何とも言えない優しさが伝わってきます。



 

 



 

門上さんのかわいい恵比寿土鈴です。

温かみのある土鈴を作られた門上さんは残念ながら若くして亡くなられましたが

奥様が招き猫やおひな様など温かみのある日出人形を作り続けておられます。







続いては日田土鈴・吉田東光さんの土鈴です。




鬼瓦の土鈴です。渋いですね〜

15センチ程のサイズで瓦に浮き上がるデザインが色々あります。

硬く焼き締められた感じで綺麗な音色です。

色も質感も本当の屋根瓦のような土鈴です。

 

 

 

 

 

 




こちらは愛嬌のあるがらがら猿です。

高崎山自然動物園は千頭を超す野生の猿が棲み餌づけされていることで有名です。

堂々としたボス猿を中心とした群れで暮らしています。

あの有名なシャーロットちゃんもこの山の猿ですね。

でも最近は猿たちが公園まで降りてこなくなったと聞きました。

どうしたんでしょうか?

がらがら猿と呼ばれるこの土鈴はひょろっとしていて上目遣いのお猿さんです。

硬く焼かれた土鈴で高い音色です。

 

 

 

 




案山子ときっちょむさんの土鈴です。

ひょうきんな首土鈴のきっちょむさんは吉四六という大分の民話に登場するとんち者で、

吉四六さんにまつわるとんち話は吉四六話と呼ばれる民話として伝えられているそうです。

 

 

 





こちらも日田土鈴・吉田東光さんの吉四六土鈴です。

色々な表情のきっちょむ土鈴があります。

吉四六さんにまつわるとんち話は

結構イジワルな庄屋さんと吉四六さんのやりとりのものが多いらしく、

きっちょむさんのとんちが面白おかしく書かれているそうです。

 

 

 

 


次は国東土鈴(民芸六郷山房)の土鈴を見てみましょう。






国東半島は磨崖仏(自然の断崖絶壁に掘られた仏像)がたくさんあり、

臼杵磨崖仏は国宝になっています。

深い緑に金色が有り難く感じられる土鈴です。

 

 

 

 





奈良から平安時代にかけてこの地に六郷満山と呼ばれる仏教文化が広まり、

磨崖仏(自然の断崖絶壁に掘られた仏像)がたくさん作られ今も残っています。

過酷な修行を見守る厳しい仏のお顔が土鈴になっています。

 

 

 



続いてのご紹介は…

 

 

 

 

別府人形・豊泉堂さんの土鈴です。ベルタイプの土鈴です。

異国の人々が土鈴になっていてユニークです。

高い美しい音色がよく響きます。

ちょっと古賀人形の西洋夫人のような感じの土鈴ですね。

 

 

 

 


最後のご紹介は坂本雅信さんの作品です。




羅漢寺授与鈴の茶釜・のみ、槌の土鈴です。作者は坂本雅信さんです。

江戸中期、曹洞宗の僧禅海は諸国行脚の修行の途中、

断崖絶壁に鎖だけで結ばれた難所に差し掛かり、

多くの人々がこの難所を越えるため命を落とすことを知りました。

托鉢で浄財を集め石工を雇い、

槌とのみだけで30年かけて競秀峰の岸壁をくり抜き洞門を開削したという故事に因んだ土鈴です。

禅海和尚の開削した安全な道は青の洞門と呼ばれています。

人々のために手掘りで強固な岸壁に道を作ることに一生をささげた禅海の偉業をたたえる土鈴です。

 

 

今日は大分の土鈴をご紹介しました。

 

日本土鈴館

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