第24回日本土鈴館友の会

  • 2017.06.27 Tuesday
  • 09:25

皆さま、こんにちは

第24回日本土鈴館友の会のご報告です。

今回は全行程参加24名、当日参加3名で開催いたしました。
 

初日25日は少し雨が降っていましたが、次第に曇りに変わり、

幸いにも26日は梅雨の晴れ間に恵まれました。




ご参加の皆様、いいお顔です。
 

 

 

 

初日はホテルでの土鈴交換会を中心に土鈴話に花が咲いたようです。

 

 

 

そして翌26日…



2日目は日本土鈴館でのメイン行事の土鈴即売会が行われました。

今回は貴重な戦前の土鈴も出品され、クジによる争奪戦に熱気が立ち込めました。

昭和初期の土鈴など珍しいものはとても人気がありました。






愛鈴家の皆さまのお目に叶った土鈴が次々と買われていきました。







おかげさまで、一年に一度の友の会も無事に終了致しました。
ご参加の皆様、本当にありがとうございました。

 

   日本土鈴館
 

郷土玩具と猫たち

  • 2017.06.20 Tuesday
  • 10:09

皆さま、こんにちは

 

梅雨とは思えないさわやかな日がしばらく続きましたが

明日あたりからはいよいよ梅雨らしい天気になるようです。

今月25日、26日の土鈴友の会には足元の悪くないように

今日のようなお天気に恵まれますように!と祈っています。
 

 


さて、先日犬派の皆さまに向けて郷土玩具と犬たちを書きました。
今日は猫派の皆さまの為に郷土玩具と猫たちを書きます。

空前の猫ブームといわれ、ネコノミクスなる新語も生まれた昨今ですが、

猫も犬と同様昔から私たちの暮らしに深く関わってきた生き物です。
 

 





名古屋土人形・野田末吉さんの招き猫土鈴です。

野田さんの作品には珍しく高さが30センチ近い大型の土鈴です。

音色には温かみがありコロンコロンと心地良く響きます。

 



 


野田さんは小さな猫もたくさん作られました。

5センチにも満たない小さな猫土鈴も確かな彩色の技術で生き生きと表現されています。

3センチ四方の座布団の上で気持ちよさそうに寝ている猫は2センチほどの大きさですが

振ればかすかに鈴の音がチリチリとします。

小さな作品にもかかわらず正確に丁寧に絵付けができるのは

さすがに野田さんならではの技術の高さだと思います。

 

 



 

とても美しい招き猫ですね。

仙台の代表的郷土玩具・堤土人形の招き猫土鈴です。

作者は芳賀強さんです。猫の小花模様が美しいです。

伏見人形(京都)、古賀人形(長崎)と並び

堤土人形は日本三大土人形のひとつです。

高さ21センチの大振りの土鈴で、とても丁寧で品の良い絵付がされています。

 

 

 


  

左は堺土人形(湊焼)・ 初辰猫です。

住吉大社の初辰参り(はったつさん)で授かる招福猫です。

奇数月は左手、偶数月は右手を挙げた猫を毎月集め

48体揃ったら満願成就の証として奉納し、

一回り大きな招福猫と取り替えてもらうそうです。

四十八辰(しじゅうはったつ)始終発達する、

すなわち毎月最初の辰の日に参詣できるのは

発達、発展し続けているからとの意味があるそうです。

 

右は初辰猫土鈴で、初辰猫と同じ作者の土鈴です。

見た目は全く同じですが、土鈴ですから振ればコロコロ可愛らしい音色を奏でます。

愛鈴家はオリジナルの郷土玩具を鈴で再現して収集することが多く、

郷土玩具の土鈴バージョンを辿ってみるのもまた趣きがあります。

 

 





群馬豊岡の招き猫です。張子の招き猫でダルマ市で売られます。

派手なまつ毛やヒゲが目立ちます。

解説書などによれば、左手で招けば水商売にご利益、

右手上げは商家用の商売繁盛の縁起物と説明がありました。

左手は人、右手はお金を招くと思っていましたし、

そのように説明されていることが多いようです。

 

 

 


 



三河旭土人形・高山八郎さんの猫の饅頭喰いです。

土鈴ではありません。

饅頭喰いは土人形の定番ともいう感じの題材で、

たくさんの作家さんが意匠を凝らして作っています。

高山さんはお得意の猫でも饅頭喰いを作られました。

文句なしの可愛さです。

 

 

 

 




左甚五郎の作品とされる国宝眠り猫は日光東照宮の有名な彫刻ですね。

彫刻とは猫の向きが逆になっていますが

牡丹に囲まれてうたた寝しをしている猫土鈴です。
栃木・堀米人形の山口壬三さんの作品です。

 

 

 


猫は十二支に入っていないためか、犬に比べたら作品の種類は少ないようです。

最も多く作られる招き猫は土人形や張り子、土鈴などの郷土玩具となって

私たちにたくさんの幸せを招いてくれます。

 


猫派、犬派を問わず、郷土玩具って良いものですね。


  日本土鈴館


 

伝統こけし・鳴子系

  • 2017.06.16 Friday
  • 13:43

皆さま、こんにちは


今日は鳴子系のこけしのご紹介です。

 

宮城県鳴子温泉を中心とする地域で作られる伝統こけしです。

胴は太く、肩とすそは張っています。

中央部がややへこんだ弓なりの胴です。

胴模様は華やかで、華麗な菊や楓を描きます。

頭は胴よりやや大きめで御所人形風の前髪とかせが描かれています。

はめ込み式の構造で、首を回すとキュッキュッと音がします。

 

 






左:後藤皓工人 作(4寸) 右:早坂せつ工人 作(4.6寸)

共に昭和10年生まれの工人さんです。

鳴子の特徴がよくわかります。

すそと肩が張り、胴の中央が細く弓なりになっています。

胴模様は楓が描かれ、御所人形風のお顔立ちです。

お顔が真っすぐ前を向いたり、ちょっと見上げた感じだったりでも

印象がずいぶん変わりますね。
 

 

 




左:吉田武重工人 作  右:須貝国男工人 作

この形のこけしはねまりこと言い鳴子系独特の形です。

東北地方の方言「ねまる」は座るという意味で

子供が正座をしている様子をこけしにしたものです。

首を回すとキイキイと音がします。

胴模様は華やかな菊の花で、前髪やかせの描き方や目鼻の入れ方にも

鳴子の特徴があるということでした。

 

 

 

 

 

 


 

こちらのねまりこは2寸の小さなものです。

大正2年生まれの秋山忠市工人の作品です。

古いものですが木地につやつやと光沢があり胴模様の菊きれいに咲いています。

 

 

 

 

 


 

松田すみ子工人 作(5寸)

昭和10年生まれの女性工人さんです。

胴模様は菊、おっとりしたお顔つきのこけしです。
こけしは室内にあっても自然光や蛍光灯の光で褪色は進みます。

一本ずつ布でくるんで密閉された場所に保管するコレクターも多いそうですが

土鈴館のこけし棚ではそうもいきません。

悩ましいところですね。

 

 

 





高瀬時男工人 作(6寸)
外鳴子と呼ばれるこけしです。

鳴子温泉以外の地域で作られた鳴子系のこけしを外鳴子と呼ぶそうです。

昭和3年生まれの工人さんですから館長と同い年ですね。

おかっぱの前髪がギザギザしていて可愛いです。

胴模様も個性的ですアザミに見えますが、何でしょうか?

 

 

 

こけしと言えば鳴子という言葉が浮かぶほど鳴子こけしは有名です。

鳴子こけしの姿がこけしの姿と

知らず知らずに擦りこめれていることも多いかもしれません。

伝統こけしは奥が深いようです。

 

  日本土鈴館

 

 

極上!お宝サロン

  • 2017.06.12 Monday
  • 10:08

皆さま、こんにちは

先日梅雨入りはしたものの晴れ間が続き

郡上市は今日も気持ちの良い朝を迎えています。


さて、今日は館長テレビ出演の告知です。
石坂浩二さんの極上!お宝サロンに出演致します。

 

極上!お宝サロン 第67回 土鈴コレクター

BSジャパン7チャンネル

平成29年7月23日(日)21:00〜21:54 放送

 

ご都合よければ是非ご覧くださいませ。

ご都合が合わないときは録画にて是非ご覧くださいませ。

 

 



4月の終わりにオファーを頂き、

5月20日に東京・天王洲スタジオで収録をして来ました。

当日はお天気にも恵まれ館長は元気にスタジオ入りしました。

後ろに見えるビルが天王洲スタジオです。

 

 

 





 

 

ご用意いただいたタレントルーム(出演者控え室)です。

2番目の収録ということで本番を待つ間は少し緊張の様子でした。

番組の流れを確認しながら待機しています。

  

 

 

 

 

 

 


しかし、いざ本番となると、

好きな土鈴の話をするわけですからそれまでの緊張は嘘のように、

石坂浩二さんとのお喋りに花が咲き、あっという間の1時間でした。

 

石坂さんやスタッフの皆様のお心遣いのおかげで

楽しく和やかに収録を終えることができました。

ありがとうございました。




ここからは余談ですが…
館長の付き人で同行した私も貴重な体験をさせていただきました。

テレビで見るタレントさんのお弁当、私もご馳走になりました。

美味しかったです!


 

 

 

また、収録の前日には館長がお気に入りの居酒屋さんで

これまた館長の大好物の焼き鳥を堪能しました。

一滴もお酒が飲めない館長ですがお酒のおつまみは大好きです。

 

今日は、館長大満足の東京の二日間をご報告いたしました。

 

  日本土鈴館

 

 

蘇民将来

  • 2017.06.07 Wednesday
  • 12:55

 

皆さま,こんにちは

しばらく気持ちのいい日が続いていましたが

今日の郡上市は雨降りで、次第に雨足が強くなってきました。

いよいよ梅雨入りでしょうか。


今日は蘇民将来(そみんしょうらい)のご紹介です。
蘇民将来とは、日本各地に伝わる説話やそれを起源とする民間信仰のことですが、

郷土玩具では「蘇民将来」と書かれた護符を模したものを蘇民将来と呼んでいます。




長野県・八日堂の蘇民将来です。

聖武天皇の勅願により創建された信濃国分寺八日堂の授与品で、六角に削った各面に

大福、長者、蘇民、将来、子孫、人也と書かれ恵比寿大黒などが描かれています。

600年以上の歴史を持つ郷土玩具と解説されています。



次のような蘇民将来にまつわる民話があります。

 


昔、牛頭天王が嫁探しの旅の途中、一夜の宿を大金持ちの巨旦(ごたん)に請いました。

しかし「貧しくて泊められない」と断られてしまいました。

次に貧しい暮らしぶりの蘇民将来の家にたどり着き同じように一夜の宿を請いました。

こんな汚い家で良ければと、蘇民は暖かく迎えて、あるだけの食べ物を振る舞いました。





翌朝旅立つ牛頭天王はお礼に珠を渡しました。

この珠は心優しい人が持つとお金が貯まるという宝物でした。





何年かの後旅の帰り道で

再び牛頭天王が蘇民の近くを通ると蘇民は長者になっていました。

そしてそれを羨んだ巨旦が牛頭天王を無理やり泊めようと企みましたが

貧しい心は変わっておらず、巨旦の身には悪い事ばかり起こりました。







蘇民の子孫は言いつけを守り

「蘇民将来」と書いた木札を身につけ御守りとして大切にしました。

この木札が所によっては今も〆縄に残っているそうです。

「蘇民将来子孫家」と書いた護符を張り付けて

蘇民将来の子孫ですから良いことがありますようにと願いを込めるのだそうです。

 

 



 

蘇民将来の土鈴もあります。

鈴を振ればその音色で邪気が払われます。

 

 

今日は古い歴史と民間信仰に支えられた郷土玩具・蘇民将来をご紹介しました。

 

  日本土鈴館

6月のお知らせ

  • 2017.06.01 Thursday
  • 10:57

皆さま、こんにちは

梅雨入り前の気持ちの良い日が続いています。

日によっては真夏のような30度を越す日もあり暑さ対策も必要です。


早いもので今日から6月です。

 

今月は25日〜26日に日本土鈴館恒例の土鈴友の会が開催されます。

第24回日本土鈴館友の会は25日(日)の正午、名古屋からスタートします。

東海北陸道川島PAの世界淡水魚水族館、関の刃物会館を見学してホテル郡上八幡に入ります。

ホテル内での親睦会、土鈴交換会はご参加の皆さまのお楽しみのひとつです。


翌朝、日本土鈴館にて館長のコレクションから可能な限り即売会となります。

既に沢山の土鈴をお持ちのコレクターの皆さまも、

目の前に並ぶ土鈴を見るとあれもこれも集めたいと思われるようです。
二日間の日程はいつもあっと言う間に過ぎてしまいます。

今回はこれまでと違いテレビ局の取材が入る予定です。

5月20日にテレビ局の収録のために上京しましたが、

追加で友の会の映像も入れてくれるそうです。楽しみです。

 

 

 





5月20日天王洲のスタジオに行って来ました。
放映日などはっきりするまで某番組とするよう

担当の方から指示がありますので詳細は後日改めます。

 



6月にご来館予定のお客様、25日は館長不在の為休館ですのでご注意下さい。

また26日は開館はしていますがバタバタしています。

ゆっくりとご覧いただけない可能性がありますのでご了承下さいませ。

 

 

 

 

 

 

 愛知県・きらら鈴 松田克己 作

  直径が20僂鯆兇溝膩燭里らら鈴には

  館長の好きな言葉「夢」の一文字が書かれています。

  第24回友の会で親しい皆様にお会いできれば

  またひとつ館長の夢がかないます。

  ありがとうございます。

 

 

  日本土鈴館

 

伝統こけし・土湯系

  • 2017.05.29 Monday
  • 10:53

皆さま、こんにちは


こけし好きの方々にはすぐ分かるこけしの系統も知識がないとなかなか難しく,

工人さんの型や特徴まで把握するには沢山のこけしを手にして、

工房を訪ね、工人さんのお話しを聞き、

こけし愛好家との交流会でたくさん学ばなければならないようです。

正直な話、日本土鈴館はこけしの分類はあまり得意ではありませんが、

手元の資料を基にコレクションの伝統こけしをご紹介します。

間違いがありましたらご指摘くださいませ。

伝統こけしは産地・師弟関係・表現様式などにより

10の系統(11に分けることもあります)に分類されています。

今日は福島県土湯温泉を中心とする土湯系をご紹介します。

土湯系のこけしは一般に胴は細目で中央部が少し膨らんでいます。

胴模様は比較的簡素で轆轤線を組み合わせたものが多いようです。

頭もどちらかというと小さめで頭頂部に黒い蛇の目模様を描きます。

大きな前髪の両側にかせと呼ばれる赤い模様が入ります。

頭と胴ははめ込み式になっています。

梅津正永工人 作(1尺)

土湯系の特徴のひとつである轆轤線の美しいこけしです。

頭頂部の蛇の目もようや赤いかせなど、土湯系の特徴がよくわかります。

顔だちが整った美形でとても優しい表情です。

大正12年生まれの工人さんですが、50歳近くになってこけしを作り始めた方だそうです。

佐藤佐志馬工人 作(8寸)

明治40年生れの工人さんの作品でこれも土湯系らしいこけしです。

前髪の両脇に描かれた赤いかせが引き立ちます。

轆轤線だけで描かれた胴模様もシンプルで飽きがこないように思います。

細めの胴の中央が少し膨らんでいますね。

阿部一郎工人作 (6寸)

大正14年生まれの工人さんです。

首を回すと鳴子のようにキュッキュッと音がします。

轆轤線、蛇の目模様、赤いかせなど同じ特徴ですが

表情や頭と胴のバランスや胴模様の描き方でそれぞれの個性が出ています。

渡辺忠蔵工人 作(6寸)

大正10年生まれの工人さんの作品です。

師匠であり祖父である渡辺作蔵工人の型を作られたそうです。

やや面長な輪郭に描かれた目鼻や口元はとても優しいです。

渡辺重吉工人 作(4寸5分)

大正8年生まれの工人さんで石切職人をしながらこけしを作った方だそうです。

私のような素人目には変わった形のこけしですが地蔵型というそうです。

台が付いているようなフォルムです。

見る角度によって表情がかなり変化するような気がします。

土湯系には中ノ沢温泉のたこ坊主、青坊主と呼ばれる独特のこけしがあります。

岩本善吉工人が各地を転々とした後大正末期に中ノ沢温泉に住みつき

大きな目、団子鼻の独特のこけしを作りました。

岩本善吉型こけしとでも言うべきたこ坊主は一応土湯系に分類されます。

しかし明らかにその姿は違い、特に近年、たこ坊主の人気が高くなっています。

斎藤徳寿工人 作(5寸)のいわゆるたこ坊主です。

徳寿工人は大正15年生まれの工人さんで

中丿沢のたこ坊主を創り出した岩本善吉工人の孫弟子にあたる方です。

徳寿工人のたこ坊主、離れた大きな目、しっかり団子鼻、可愛らしい口もとは

なるほど!とても人気のある工人さんと分かります。

8寸が父 瀬谷重治工人、6寸が子 瀬谷幸治工人のたこ坊主です。

親子でありながら工房に入れば師匠と弟子となる厳しさは

伝統の技を次の世代に繋げるために必要なことです。

師匠から弟子へと伝統の技は引き継がれていきます。




瀬谷重治工人 作(4寸)

何とも言えないあどけない表情のこけしです。

いつ頃の作品かはわかりませんが、状態などから結構古いもののような気がします。

こけしが何か語り掛けてくるような気がします。

今日は伝統こけし・土湯系のご紹介でした。

   日本土鈴館

郷土玩具の犬たち

  • 2017.05.22 Monday
  • 14:07

皆さま、こんにちは

 

まだ五月というのに、真夏のように暑い日が週末から続いています。

暑さに体が慣れていないこの時期は特に熱中症にお気をつけ下さい。

館長はポカリスエットをよく飲んでいます。



今は空前のペットブームといわれ、

一緒に暮らす犬や猫はペットというより家族の一員として大切にされています。

猫派、犬派によく分けられますが、

館長が犬派ということもあり、郷土玩具の犬をご紹介します。

 

 

 

 

愛犬とのツーショットを栃木・堀米人形の山口壬三さんに土鈴にしてもらいました。

昔「名犬ラッシー」という大好きな番組があり、いつも家族揃って観ていました。

すっかりコリー犬の魅力にはまり迎えたコリー犬の名前はラック。

さすがにラッシーはちょっと遠慮しました。

結局3頭のコリー犬を飼いましたがいつも名前はラックでした。

館長の犬好きをご紹介する土鈴です。

 

 




 

犬の郷土玩具と言えば真っ先にこの犬を思い出す方も多いと思います。
別名「東犬」とも言われる代表的な江戸玩具です。

昭和33年の年賀切手のモデルにもなりました。

子供の健やかな成長を願って、麻ででんでん太鼓を結んだ犬張り子を飾りました。

これとは別に犬張り子にザルを被せた「笊被り犬」(ざるかぶりいぬ)もあり、

幼児の虫封じや鼻づまりのまじないだそうです。

笊被り犬は「竹」冠に「犬」で「笑」となる江戸の洒落も感じさせます。







奈良法華寺守り犬です。

天平の昔、仏門に深く帰依された光明皇后は法華滅罪寺を尼の国分寺と定め、

天下泰平を祈願する千日供養を行いました。

供養の灰土を固めて犬を作り人々に授けたのが始まりと言われています。

粘土に雲母を混ぜ、赤い水引の首輪、胴には五つ星や松などを描き、

安産や疱瘡除けのまじないとされます。

小さな犬は1円玉ほどの大きさです。






浜松張子です。 4代目二橋加代子さんの作品です。

ころがしと呼ばれる2つ車の張子で干支揃いの中の戌です。

浜松張子は明治維新で禄を離れた旧幕臣が反故紙を利用して作り始めました。

転がすと犬がユラユラ揺れる可愛いおもちゃです。





山形・相良人形の座り犬です。 米沢藩相良家に代々伝わる土人形です。

京都伏見人形の影響を強く受け、世襲で受け継がれています。

戦争で中絶となっていた相良人形を復興させたのがさがらたかしさんです。

相良家10代当主ですが人形師としては7代目なので

いつも「7代目さがらたかし」と揮毫されます。

7代目さがらたかしさんの代表作のひとつです。
 

 





岡山・吉備津のこまいぬです。作者は塩見八重子さんです。

立ち犬と座り犬、どれも2〜4センチ前後の小さなものです。

こまいぬは、火難、盗難、害獣よけ、

あるいは子供の夜泣き封じなどのまじないとして信じられています。
吉備の国の総鎮守吉備津神社の授与人形のこまいぬは 立ち犬、座り犬、鳥の三体セットです。

大きさはどれも2〜3僂半さな人形です。

先ほど書いたように犬は盗難、火難よけですが、

鳥は食べ物がのどに詰まらないようにとのお守りです。

 

 

 

 




新潟・水原土人形の犬です。

200年ほど前から水原の山口地区で作られる土人形で、山口土人形とも呼ばれます。

描彩にあまり原色を使わず、白色を混ぜて淡い色で仕上げるのが特徴です。

素朴で愛らしい土人形です。

 

 

 





こちらはたいへん美しい犬土鈴です。

岩手県花巻土人形・平賀章一さんの作品です。

花巻土人形は伏見人形や堤人形に倣って江戸時代に作られるようになった郷土玩具です。

ずっと伝えられてきた伝統も昭和30年代に一度中絶しました。

その伝統の技を復活させたのが平賀孫左衛門・章一父子です。

伏見や堤の流れを汲んで色彩の美しく華やかな伝統は見事に復活しました。

章一さんが亡くなられてからは奥様が後を継がれたそうです。

 

 

 

犬好きの方のみならず、猫派の方にもお気に召して頂けたら嬉しいです。


 

     日本土鈴館

古賀人形

  • 2017.05.16 Tuesday
  • 09:37

皆さま、こんにちは

今日は古賀人形のご紹介です。
古賀人形は長崎県の旧古賀村(現在長崎市)に伝わる郷土玩具です。
江戸文禄年間に作られ始めたと言われ、

京都の伏見人形、仙台の堤人形と並ぶ日本三大土人形です。

鎖国政策の中唯一の開港地であった長崎に相応しく

その作風にも異国の雰囲気が感じられます。






阿茶さんです。阿茶さんとは中国人(唐人)のことです。

鎖国時代、故郷を離れ唐人屋敷に住む阿茶さんが、

シャモを飼いながら望郷の想いを紛らしていた姿を人形にしたものです。

古賀人形の代表作です。

 

 

 

 

鶏を抱いた唐児です。

昔長崎には春と秋に支那貿易船が入港し、

中国の人々は唐人屋敷に住まわされていました。

唐子のお顔が優しいですね。

 

 


古賀人形は400年以上の歴史を持ちます。

明治末まで代々一族三家で世襲されてきましたが、

時代の移り変わりと共にだんだん作り手がいなくなりました。

現在は長崎県の伝統的工芸品に指定されています。

 

 

もう少し代表的な古賀人形を見てみましょう。





大名馬です。

大名馬は大名行列の乗り換え馬を表したもので、

力強い黒馬が見事に表現されています。

農家はこの馬を厩に飾り、仔馬の出世を願ったそうです。







古賀人形の代表作西洋婦人です。

娘の手を引きバラを持つ女性はオランダ屋敷のカピタンプロムホフ婦人(当時31歳)で

少女は2歳のヨハンネスちゃんとされています。

厳しい鎖国政策下の日本にあって、唯一開港されている長崎とはいえ、

外国人女性の滞在は許されず、母娘は泣く泣く帰国したとの逸話があるそうです。






こちらは文禄年間からの型と言われる古い人形の猿乗り馬です。

昔、唐にたいそう馬好きの伯楽と言う人がいました。

ある時1匹の猿が野生の馬に跨り遊んでいるのを見てどうしてもその馬が欲しくなりました。

伯楽は何とか野馬を手に入れようと企みます。

美しい木馬を作り猿に馬を取り変えようと持ちかけました。

まんまと木馬と野馬を交換した伯楽が馬に乗って立ち去った後

騙されたと知った猿は悲しんで泣いたという逸話から作られた郷土玩具です。

美しい馬も木馬では動きません。

猿がなぜ悲しげな表情をしているのか、逸話を知ればわかりますね。

 

 




オランダさんです。

長崎出島にあるオランダ館のキャピタンが猟に出掛ける様子を人形にしたもので、
左手に猟銃を持っています。


古賀人形の魅力を少しでもお伝えできたでしょうか。
今、こちらでご紹介した古賀人形の中から「おもちゃばこ」に出品する準備をしています。 

展示品の整理をしてお譲り出来るものが4点見つかりました。

どうぞご期待くださいませ。

 

 

   日本土鈴館

5月休館日のお知らせ

  • 2017.05.12 Friday
  • 13:21

皆さま こんにちは

梅雨入り前の気持ちの良い日が続いています。

土鈴館を見学して頂くベストシーズンです。

裏山の木々の若葉もどんどん濃くなり、居ながらにして森林浴が味わえます。

 


先日インスタグラムを見ていましたら、
「せっかく土鈴館に行ったら閉館だった、楽しみにしていたのに…」
といったコメントを見つけました。
その日は閉館ではなく、少々早めに館長が帰宅した日でした。

せっかくお越し頂いたのに申し訳なく思いました。

3時を過ぎてお越しの場合は是非お電話を下さい。(0575-82-5090)

急用のない限り5時までは館長がお待ち致します。

ここでお知らせです。
5月19日(金)20日(土)の2日間は終日休館となりますので予めご了承下さい。

実は某テレビ局から出演のオファーをいただきましたので、収録の為上京致します。
詳しくはテレビ局担当者のOKが出た時点で改めて告知させて頂きます。

 

 

 

今日の写真は今年の日本土鈴館の枝垂れ桜です。

4月の終わりの週末に満開になりました。



 

裏山のうぐいすがずっと♪ホーホケキョ♪と鳴いていました。

館長夫妻は今年も元気に仲良くお花見を楽しみました。

 

  日本土鈴館

 

 

 

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