大崎豊五郎さんの土鈴

  • 2020.08.06 Thursday
  • 10:20

 

 

皆さまこんにちは

 

 

今までも時々ご紹介していますが

香川県・高松の郷土人形師 大崎豊五郎さんの作品をご紹介します。

 

 

郷土玩具の研究家だった大崎豊五郎さんは

廃絶してしまった讃岐地方の郷土玩具の復元に尽力されました。

大崎文仙堂と名乗って運動人形や金毘羅でこ、嫁入人形を復元されました。

 

今日は土鈴館に展示してある大崎さんの作品を土鈴をご紹介します。

 

 

 

 

大崎豊五郎さんの作品はおおらかでユーモアセンスにあふれています。

この寅土鈴もまるでどら猫のように見える可愛さです。

ひとつひとつ手捻りで作られているのでそれぞれに同じ虎でも個性が出ます。

 

 

 

 

 

 

ドット模様がおしゃれな巳土鈴です。

蛇がとぐろを巻いて口を開けていたらめちゃくちゃ怖いはずですが

このヘビはなんとも可愛い感じがします。

ちょこんと見えるピンクのしっぽまでおしゃれです。

 

 

 

 

 

 

 

なんだか笑っているように見える牛の首土鈴です。

作品から大崎さんのお人柄が伝わるようです。

お会いしたこともお人柄のお話を聞いたこともありませんが

きっと温かくて優しい方だったと思います。

 

 

 

 

 

 

 

とても似ているこの土鈴…左が山羊、右が羊でしょうか。

どちらもなんとも不思議なあごひげをたくわえています。

髭なんだろうか、山羊なんだろうか、羊かな……色々考えていたら

そんなことどうでもいいじゃないかって言われた気がしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

狸の首土鈴です。

香川には「太三郎狸」という日本三大狸に数えられる有名な狸がいるそうです。

(佐渡の団三郎狸・淡路の芝右衛門狸・太三郎狸)

太三郎狸の祖先が平重盛に命を助けられたことから平家に恩義を感じていて

平家の滅亡後は屋島に棲んで凶事を察知するといち早く屋島寺にしらせたので

屋島寺の守護神ともなった太三郎狸はとにかく化けるのがうまかったそうです。

 

弘法大師が霊場を開くため山中を彷徨ったときも

太三郎狸が老人に化けて道案内をしたとも伝えられています。

 

 

 

 

 

 

 

酉土鈴も普通っぽいものと正しく豊五郎風のものとあります。

目力が半端なく、不思議な羽模様の手前の酉土鈴が目を引きます。

 

 

 

 

 

 

金毘羅参りの土鈴です。

浮き浮きと金毘羅さんにやって来て目の前の長い石段を見上げた瞬間でしょうか…

御本宮まで785段、奥社までは1368段もあるそうです。

頑張ってください!

 

 

 

 

 

 

ユーモラスな作品ばかりではなくこんなにきれいな作品もあります。

松竹梅の飾りをつけた福良雀土鈴です。

 

今日は土鈴に絞ってご紹介しました。

日本土鈴館

 

 

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    コロナ感染防止のためのお知らせ

    • 2020.07.27 Monday
    • 11:31

    皆さまこんにちは

     

    コロナ感染が収まるどころか再び新規感染者数が増えています。

     

    日本土鈴館は約三か月の休館の後、緊急事態宣言解除を受けて

    6月1日から館内見学を希望されるお客様を受け入れることにしました。

    しかし、このところ東京だけでなく大阪、福岡、愛知など都市部を中心に

    新規感染者が多くなって不安な状況が続いています。

     

     

    夏休みが始まり、Go To トラベルなどのキャンペーンが開催されるため

    不特定の館内見学のお客様が増えることが予想されます。

    徹底した感染予防の対策が困難なため、誠に申し訳ありませんが

    見学だけをご希望のお客様の受け入れを再度中止することとしました。

     

     

    ただし、郷土玩具や土鈴の販売は今まで通り今後も行いますので

    ご購入希望のお客様は奥の事務所まで声をかけてください。

     

     

     

          <疫病退散を願ってアマビエ土鈴>

     

     

     

    ご理解くださいますようお願い申し上げます。

    一日も早いコロナ禍の収束を願っています。

     

     

    日本土鈴館

     

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      やすらぎ館にて

      • 2020.07.22 Wednesday
      • 09:46

      皆さまこんにちは

       

       

      日本土鈴館には大きな展示室が4部屋あります。

      中でもやすらぎ館と呼んでいる一番大きな展示室では

      日本各地の土人形や郷土玩具をテーマ別に展示しています。

       

       

      最近、館長がやすらぎ館で主に中部地方の土人形をこつこつと整理しています。

       

       

       

       

      産地の分類も難しいのですが、例えば犬山土人形と分かっていても

      その作品が歌舞伎ものだったりすると何の場面なのかとかこの人物は誰なのかとか…

       

       

       

       

       

      歌舞伎ものに多い組物の場合最初から組まれていればいいのですが

      バラバラに出てきたりすると相方を探してセットにするのも結構大変です。

      館長は歌舞伎に興味があるわけではないので歌舞伎ものの分類には手こずっています。

       

       

       

       

       

       

      産地の分類にも骨が折れるようです。

      古い土人形は、例えば広見人形や姫の土人形、大浜人形や旭土人形など

      その分類に決定的な答えがない場合が多いのです。

      愛知や岐阜の土人形は似通っていて判断に迷うこともしばしばです。

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      その度に事務室に戻って図録や写真集を引っ張り出して調べます。

      この日も7月なのに寒がりの館長は電気ストーブを引き寄せて調べものです。

      (ストーブに明るさで逆光になっていますね…)

       

       

       

       

       

       

       

       

       

      犬山土人形が並んでいます。

      歌舞伎ものと同じように武士の土人形も分類が難しいようです。

      ヒントは兜の形だったり家紋だったり…

       

       

       

       

       

       

        

       

      中野土人形や三河の大浜土人形、市原(瑞浪)土人形が並んでいます。

      縁起物の恵比寿大黒などは比較的順調に分類が進んでいます。

       

       

       

       

       

       

       

       

      市原土人形の中でも後藤久美さんの作品などは

      直接館長が工房を訪ねてお願いして分けて頂いた物なので苦労はありません。

       

       

       

       

       

       

       

      一区切りついたらケースを眺めて満足そうです。

      この作業、まだまだずっと続きそうです。

      館長、お疲れ様。

       

       

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        郷土玩具の力士達・2

        • 2020.07.16 Thursday
        • 10:01

        皆さまこんにちは

         

        コロナ感染の第二波かと懸念されている中、

        大相撲7月場所が名古屋から国技館へと場所を変更して19日に初日を迎えます。

        感染予防対策に万全を期して開催されるようです。

        無事に15日間、熱戦が繰り広げられますように!

         

         

        岐阜高山・ほうずき工房の梶野加代子さんの力士土鈴をご紹介します。

        今は懐かしい若貴ブーム絶頂期の平成11年五月場所。

        この番付に名前のある幕内全力士を高さ20僂曚匹療變襪砲靴燭發里任后

         

         

         

         

         

              

         

         

         

        まずは東の横綱は貴乃花関です。

         

         

         

        相撲界のサラブレッドですから入門の頃から何かと話題になりました。

        整った顔立ちと生真面目そうな印象と、どんどん出世してファンの期待に応えた大横綱です。

         

        2001年の五月場所、膝の負傷を抱えながら強行出場して巨漢・曙との一戦。

        本割りで負けた後優勝決定戦でみせた優勝への執念と鬼の形相といわれた仁王立ち。

        すごい勝負で相撲史に残る大一番と絶賛されました。

         

         

         

         

         

         

         

         

        西の横綱・若乃花関です。

        お兄ちゃんは貴乃花とはひと味違う穏やかな表情です。

        若貴兄弟横綱にすもう人気も最高潮でした。

        土鈴の黒ずんで見える部分は汚れではなく梶野さんが好んで用いた古色です。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        東の横綱・曙関です。

        巨漢の関取で、身長204センチ、体重230キロ以上とどちらも200越えです。

        ハワイ出身の外国人横綱ですが常にだれに対しても礼儀正しく

        日本人より日本人らしいといわれたそうです。

        引退後、総合格闘家に転向しましたが体調を崩し長い闘病生活と聞きました。

        今はどうされているのでしょうか。

         

         

         

         

         

         

         

         

        巨漢といえば小錦関です。

        1997年引退ですからこの番付には載っていませんが特別出場です。

        身長は187センチですが体重は270キロ以上あったようです。

        国技館の力士用トイレでも小さくて使えず、専用の便器が特注されたとか・・・

        引退後、壮絶な減量治療に取り組んで今はタレントとして活躍されています。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        この場所前頭の寺尾関、現在の錣山親方です。

        典型的なそっぷ型の力士で、筋肉質の美しい身体とイケメンぶりで人気がありました。

        ところで、そっぷとはオランダ語のsoep(スープ)が語源だとのことです。

        スープをとった鶏ガラのように細いということらしいです。

        あんこ型はだいたい想像がつきましたがそっぷ型には驚きました。

         

         

         

         

         

         

         

         

        小兵力士舞の海関の引退も1999年ですからこの番付にはありませんが

        人気力士として特別出場してもらいました。

        技のデパートとか平成の牛若丸などと呼ばれ

        小さな身体で大きな力士を打ち負かす姿に拍手喝采がわき起こりました。

        今も相撲解説者として活躍され、分かりやすくて温かみのあるコメントには定評があります。

         

         

         

         

         

         

         

         

         

        呼出さんです。

        扇子を開いて力士を呼び出す姿ばかり思い浮かびますが実は相撲界を支える縁の下の力持ち。

        土俵を作って整備清掃する、力水や清めの塩、タオルを用意する、

        力士や勝負審判の座布団を交換する、懸賞幕を掲げる、

        土俵入りや取り組みの進行を進めるほか、

        触れ太鼓で場所を知らせるなどなど、呼出しさんの役割は多岐にわたっています

         

         

         

         

         

         

         

         

        行司です。この土鈴は脇差しがないから立行司ではないですね。

        立行司が脇差しを差しているのは差し違えたら切腹する覚悟の表われです。

        力士が土俵に上がってから下りるまでの一切を取り仕切ります。

        そのほかにも、番付編成会議など全ての会議の記録や地方巡業の一切の手配など。

        独特の書体の番付も立行司が書くそうです。

        力士同様に厳しい階級制の若い行司さんも立行司目指して頑張っています。

         

         

         

         

        今日は梶野加代子さんの力士土鈴をみながらお相撲さんの世界をちょっと覗いてみました。

        日本土鈴館

         

         

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          線状降水帯の恐怖

          • 2020.07.10 Friday
          • 12:59

          皆様こんにちは

           

          この度の九州地方を中心とした集中豪雨禍で犠牲となられた皆様に

          衷心よりお悔やみ申し上げます。

          また、お怪我をされた方、被害に遭われた方に心よりお見舞い申し上げます。

           

           

          連日トップニースはコロナ関連で少々うんざりしていたのですが

          突然の集中豪雨被害の報道に新しい緊張感と水の力の恐ろしさを痛感しました。

           

          天気予報で繰り返される線状降水帯という言葉よりも

          地図に色分けされた紫や赤色の帯が直感的な恐怖として伝わってきます。

           

           

           

           

           

           

          熊本県の郷土玩具です。

          こんなに美しい郷土玩具のふるさと・熊本が

          球磨川の氾濫で一瞬で濁流に飲み込まれてしまいました。

           

           

           

           

           

          大分県の美しい郷土玩具です。

          阿蘇山から有明海にそそぐ九州最大河川・筑後川の氾濫で

          大分県の各地でも甚大な被害が出てしまいました。

           

           

           

           

           

          福岡の美しい郷土玩具です。

          筑後川の氾濫は福岡県にも大きな爪痕を残しています。

           

           

          そして徐々に線状降水帯の赤い帯は北上をして

          7月8日未明から大雨特別警報が岐阜県の多くの自治体に出されました。

          日本土鈴館のある郡上市も未明にかけて

          すさまじい雨音と共に恐ろしいほどの雨が降りました。

           

           

          多くの皆様にご心配をおかけしましたが

          日本土鈴館も無事で館長も自宅で元気に過ごしております。

          お見舞いのお電話やメールを頂きましてありがとうございました。

           

           

          コロナも心配、梅雨末期の豪雨も心配、

          そして梅雨が明けると例年にないほどの猛暑が予想されています。

          暗いニュースばかり続きますがみんなで乗り越えましょう。

           

          頑張れ!日本!

           

          日本土鈴館

           

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            郷土玩具の力士達・1

            • 2020.07.03 Friday
            • 11:37

            皆さまこんにちは

             

            国技・大相撲の苦悩が続いています。

            コロナ感染予防の為には身体の接触を避けなければなりませんが

            締め込み1本だけでぶつかり合う相撲は厳しいです。

             

             

             

            相撲の起源については古事記に書かれているそうです。

            建御雷(タケミカヅチ)と健御名方(タケミナカタ)の2神の相撲です。

            神様でなく人間も相撲を取るようになり

            「力士」という言葉も出てくるそうで、チカラヒトと読むようです。

             

             

             

             

             

            50僂發△訛腓な春日部張子と中山土人形の小さな土鈴です。

            どちらも化粧まわしに谷風と書かれています。

             

            谷風は江戸時代屈指の関取で

            子供の頃から体も大きく力自慢だったそうです。

            並外れた体格と力自慢を武器に連勝記録を打ち立てるほど活躍したのですが

            現役で突然死亡してしまったそうです。

            死因は当時江戸に大流行したインフルエンザでした。

            誰にも負けない巨漢の谷風も目に見えないウィルスには勝てませんでした。

            コロナ禍の今、この話を聞くと未知のウィルスの恐ろしさを痛感します。

             

             

             

             

             

             

            栃木・堀米人形の栃木山土鈴です。作者は山口呈三さんです。

            横綱栃木山は18歳で自ら志願して出羽ノ海部屋に入門しました。

            小さな体ながらとても強かった栃木山はスピード出世を果たし

            小結に昇進した大正5年五月場所で

            当時56連勝中の横綱太刀山を破り拍手喝さいを浴びました。

            大正8年に念願の横綱昇進を果たしました。

            写真で見るとご本人は筋肉質でこの土鈴のようにお腹は出ていなかったようです。

             

             

             

             

             

             

             

             

             

            山形・酒田土人形のお相撲さんです。

            作者は4代目・大石文子さんです。

            内股気味に立ってはにかんだようなお顔をしているからでしょうか

            おばちゃんっぽく見えて仕方ありません。

            化粧まわしまでおしゃれな前掛けのように見えてしまいます。

             

             

             

             

             

             

             

            ごつごつした感じでいかり肩の力士土鈴は栃木・佐野土鈴、相沢市太郎さんの作品です。

            対照的にコロンコロンのあんこ力士は青森・小澤隆雄さんの作品です・

            どちらも個性的で面白いです。

             

             

             

             

             

             

            熊本・宇土張り子の角力人形・輪島関です。

            坂本カツさんの作品で高さは40センチを超える大作です。

            第54第横綱輪島と言えば蔵前の星・黄金の左などと呼ばれた強い力士でした。

            黄金の廻しはトレードマークです。

            この宇土張り子の輪島関は郷土玩具愛好家の御大のもとに移籍しました。

             

             

             

             

             

             

             

             

            滋賀・小幡土人形、とてもきれいな作品です。

             

            お相撲さんの世界は年齢も出身も関係ない完全な実力本位です。

            全てが番付の順位で決まります。

            廻しや髪形はもちろん、普段の着物や履物、食事の順番など厳しい決まりがあります。

            日々精進して出世して、ひとつひとつ自分の力で勝ち取っていきます。

             

             

            コロナ禍に苦戦する角界ですが、頑張ってください。

            日本土鈴館

             

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              古型博多人形・4

              • 2020.06.26 Friday
              • 10:30

              皆さまこんにちは

               

              今日は梅雨らしい一日になりそうです。

              例年日本のどこかで発生する集中豪雨禍が起きないように願っています。

               

              今日は中ノ子さんの河童土鈴です。

              伝説の生き物河童は妖怪ですから怖いというイメージですが

              キャラクターの河童には可愛いものが多く見られます。

               

               

               

              何やら物思いにふける河童土鈴です。

              河童は子供くらいの大きさで全身が緑色または赤みがかっていているそうです。

              河童の頭にはお皿があっていつも水に濡れた状態でないと生きていけないということは

              子供の頃から何となく知っていた河童知識です。

              しかし、河童の腕が体内で繋がっていて片方を引っ張ると

              ずるずると両腕が抜けてしまうそうで、このことは初耳でした!

               

               

               

               

               

               

               

              河童の抱擁。

              久し振りに会った河童が「元気だったか!」とお互いの無事を喜んでいる…

              こんな想像をするのは

              コロナ自粛で会いたい人にもなかなか会えない時期が長く続いたからでしょうか。

              しかし、アフターコロナの時代ではむやみに抱き合ったりしてはいけないようです。

              握手もハイタッチも当分は自粛です。

               

               

               

               

               

               

              赤系の河童土鈴です。

              もちろん河童を見たことがないから河童の泳ぎ方なんて想像なんですが

              私のイメージでは河童は平泳ぎだと思っていました。

              この土鈴を見ていると

              不思議な力で水上を高速船のように泳ぐのかなあと想像が膨らみます。

               

               

               

               

              河童と言えば、館長は奥長良河童村の村長として土鈴館の一角に河童800体を展示しています。

               

               

                

               

              可愛い河童も気味の悪い河童も揃っています。

              また機会があったらこちらもご紹介したいと思います。

               

              日本土鈴館

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                古型博多人形・3

                • 2020.06.19 Friday
                • 13:44

                皆さまこんにちは

                 

                中ノ子勝美さんの土鈴は10センチほどの作品ですが

                どれも写実的で細部に至るまでとても丁寧に作られています。

                 

                 

                 

                 

                高砂土鈴です。

                高砂はお爺さん(尉)の持つ熊手で福をかき集め

                お婆さん(姥)の箒で邪気を祓うとされる縁起の良いお人形です。

                長寿と夫婦円満を願っています。

                この高砂はお婆さんが控えていてよく見るポージングと違いますね。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                寒山拾得土鈴です。

                唐の時代の伝説の人物です。

                左の箒を持っているのが拾得、右の巻物を手にしているのが寒山です。

                寒山は襤褸をまとい、洞窟に暮らす変わった禅僧で豊千禅師の弟子でした。

                拾得は豊千禅師に拾われ雑用係として暮らしていました。

                寒山は洞窟から寺に通って拾得が用意する粗末な食事を食べて暮らしました。

                寒山はしばしば奇声をあげたり放歌高吟しながら歩き回ったり、

                寺僧に追いかけられては笑い転げて逃げ回ったりなど奇行の多い変人でした。

                しかし、豊千禅師の深い導きは寒山拾得に本質的な仏の真理を引き出していたそうです。

                 

                 

                 

                 

                 

                 

                成田山新勝寺のご本尊・不動明王の土鈴です。

                弘法大師空海が自ら一刀三礼(ひと彫りごとに三度礼拝する)の祈りをこめて

                敬刻開眼したとされる由緒あるお不動さまだそうです。

                右手の刀で迷いを断ち切り、左手の縄で正しい方向へ導き、

                磐石という岩に座って強い意志を表し、

                全ての障害を焼き尽くす火焔を背負う力強いお姿だそうです。

                不動明王の威厳のある力強い様が10センチほどの小さな作品によく表れています。

                 

                 

                今日も中ノ子勝美さんのほれぼれするような土鈴をご紹介でき嬉しく思います。

                日本土鈴館

                 

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                  古型博多人形・2

                  • 2020.06.12 Friday
                  • 10:28

                  皆さまこんにちは

                   

                  今年になって、コロナコロナで世界中が右往左往している間に

                  自然界はいつも通りに時を刻み、梅雨の季節を迎えました。

                  蒸し暑い中でもマスク着用など、いつもとは違う気遣いが必要です。

                  例年以上に体調管理に気を付けてお過ごしください。

                   

                   

                  さて、今日は中ノ子さんの牛と馬の土鈴を見てみましょう。

                   

                   

                   

                   

                    

                   

                  博多と言えば太宰府天満宮です。

                  そして天神様と言えば寝牛ですね。

                  中ノ子さんの作品にも太宰府天満宮のご縁から寝牛がたくさんあります。

                   

                  昔、道真公の亡骸を牛車に安置して引こうとしたところ

                  牛が伏して決して動こうとしなくなったのだそうです。

                  そのため、ここが道真公のご遺志なのだろうとその場所に道真公を埋葬しました。

                  そのご墓所に建立された太宰府天満宮は日本中にの天神様の総本宮です。

                   

                   

                   

                   

                   

                  牛だけじゃ寂しいだろうと思い天神様にも来ていただきました。

                  天神様と牛のショットはほっと安心できる雰囲気があります。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  こちらは体を休めている白馬の土鈴です。

                  遠く馬と牛の祖先は同じだと考えられているそうです。

                  ただ、進化の過程でそれぞれ生きるための特性を身に着けたのだそうです。

                  牛が横になって眠るのに対して馬はほとんど立っているようです。

                  横になって寝ても10分かそこらで起き上がってたって眠り

                  それを2〜3時間繰り返すくらいしか横にならないので

                  馬が足を怪我すると致命傷になるようです。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  とても可愛らしい馬土鈴と馬頭土鈴です。

                  馬頭(めず)は牛頭と共に怖い顔をして地獄にいますが

                  馬のお顔の馬頭観音は家畜の安全や健康を守り、旅の安全を守ると信仰されてきました。

                  農耕を支え、交通手段として使われた馬は農民や武士にとって重要な生き物でした。

                  馬をかわいがり大切にした思いが郷土玩具にも表れています。

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                   

                  今は牧場でしか見ることがない牛や馬ですが

                  昔の人々にとって牛も馬も生活を共にする家族のような存在でした。

                  現代でも牛や馬の恩恵はとても大きいです。

                   

                   

                  中ノ子勝美さんの土鈴・牛と馬のご紹介でした。

                  日本土鈴館

                   

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                    古型博多人形・1

                    • 2020.06.05 Friday
                    • 11:02

                    皆さまこんにちは

                     

                     

                    以前福岡の土鈴紹介でも取り上げたのですが

                    改めて古型博多人形師・中ノ子勝美さんの土鈴をご紹介します。

                     

                     

                    今日は館長の干支・辰土鈴と巳土鈴をご紹介します。

                    まずは辰土鈴から…

                     

                     

                      

                     

                    眼光鋭い辰土鈴です。

                    辰、すなわち龍は神話・伝説上の生き物です。

                    中国では神獣、霊獣として特別な霊力を持つとされ皇帝のシンボルとされました。

                    朝鮮王朝でも王は龍の紋章が胸に大きく付けられた龍袍を着用しました。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    同じ型から作られた2種類の辰土鈴です。

                    彩色によって趣が変わって、並べて比べると楽しいです。

                     

                    日本にも大陸から龍が伝わりましたが、元々信仰されていた蛇神様と融合して

                    大蛇と龍が混同することもしばしばあったように思われます。

                    多くを受け入れながら元々の日本の文化に溶け込ませ

                    日本独自の文化に育てていくという日本文化ではよく見られる現象のようです。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    白・朱・金色に彩色された辰土鈴です。

                    龍は全身を81枚の鱗でおおわれているそうです。

                    そしてったった1枚、喉元には逆鱗と呼ばれるさかさまに生えた鱗があり

                    龍は逆鱗に触られることをとても嫌って激怒するとか。

                    普段は人に危害を加えない龍も逆鱗に触れられた時は相手を殺してしまうそうです。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    カラフルに彩色された辰土鈴です。

                    宝珠を抱え五色の雲を巻き起こしています。

                    中国では龍の啼き声は雷雲を呼び嵐を起こすとされ

                    また自身も竜巻となって自在に天空を駆けめぐると信じられています。

                    人々が恐れる自然現象を霊獣の龍と結び付けていました。

                     

                    十二支の中でも辰年は人気があります。

                    家族の中で辰年が三人いると家系が繁栄するという人もいるそうです。

                     

                     

                     

                     

                     

                    さて、次は巳土鈴を見てみましょう。

                     

                     

                    白・ピンク・銀色に彩色されてとてもきれいです。

                     

                    実際に蛇を見かけることは少なくなりましたが子供の頃は珍しくありませんでした。

                    ふいに遭遇すると怖くて息をのんでしまいました。蛇は苦手です。

                    でも、私のように、蛇は苦手でも巳年は歓迎!という方も多いと思います。

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                     

                    琵琶に巻き付いた白蛇の土鈴です。

                    この白蛇、綺麗なお顔ですね。弁天様の化身でしょうか。

                    琵琶を奏でる弁財天は金運の神様として広く信仰されています。

                     

                     

                     

                     

                     

                      

                     

                    今日は辰土鈴と巳土鈴をご紹介しました。

                    (因みに館長夫妻は辰年と巳年の仲良しさんです)

                     

                    日本土鈴館

                     

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