郷土玩具とサル

  • 2017.09.29 Friday
  • 12:48

皆さまこんにちは

 

すっかり秋めいてきました。

寒がり館長は電気ストーブのお世話になっています。

皆さまもお風邪などお召しになられませんようご自愛ください。



さて、今日は郷土玩具になっている色々な猿を見てみようと思います。





堺土人形(湊焼)です。

手捻りの猿を組み体操のように重ねたもので、災いや厄がさるとの縁起担ぎです。

3匹重ねて喜々猿、7匹重ねて日和見猿、もっと数を重ねて千匹猿などと呼ぶそうです。

 

 





宮城のまさる守土鈴です。

東京赤坂の日枝神社の授与鈴ですが、堤人形で作られています。

猿は日枝神社にお祀りされている神様の使いとされています。

また、「魔が去る」とか「何事にも勝る」などの意味から縁起物として授与されます。

お母さん猿は赤ちゃんを抱きしめ、神主さんのようなお父さん猿が寄り添います。

縁結び、安産祈願、家内安全のご利益をもたらしてくれます。

 

 

 





熊本の木の葉猿、 手捻りで作られた素焼の猿です。

種類がいくつかあります。子供を抱いた猿や原始型、赤白青の斑点模様を付けたもの、

馬乗りや団子型、三猿など様々です。

昔(養老年間)春日明神遷座の時、

木葉山の赤土で平瓮(ヒラカ…土の皿)を作った残りの土を放り投げたら

猿の形をして何処かへ消え去りました。

その後天狗の様な精霊が現れ、

木葉山(雨山)の土で猿を作ると良い事が有るとお告げを残しました。

この様な縁起により、悪病災難除けや子授かりのお呪いとされています。
 

 

 





和歌山の瓦猿です。

瓦猿は子宝、安産のまじないとして日吉神社に祈願します。

古くから瓦職人が内職に作ってきた縁起ものであり、

土地の生活に結びついた信仰玩具です。
 

 

 




滋賀・日吉神社の神猿土鈴です。

坂本日吉大社の授与品で、本来は神木を使い水干姿の神猿を彫り上げた無彩色のお守りです。

しかし、日本土鈴館ですから神猿を再現した授与鈴をご紹介します。

神様のお使いの猿を求めれば、悪魔がさる、全てにまさる、の縁起物です。

 

 

 






福岡・古型博多人形4代中ノ子勝美作の笹野才蔵土鈴です。

高さ13センチの小品ですが、細部まで美しい土鈴です。

笹野才蔵は実在の人物、戦国武将可児吉長であり、

疱瘡神を退治したとの言い伝えに基づいた疱瘡除けの民間信仰から

江戸時代はたくさんの笹野才蔵人形が博多で作られていました。

中ノ子勝美さんが復活させた古型博多人形の代表作です。
 

 

 




平戸の舌出し猿・長崎 平戸焼とか三河内焼と言われる磁器製のからくりです。

首が動き、舌を出したり引いたりする人形です。

なんとなく不気味にも見える猿の顔です。

昔、文禄慶長の役で朝鮮から日本に連れられて来た陶工達は、

その後帰化して代々高麗焼風の焼き物を作りました。

ある時その3代目が藩主に三番叟を披露したところ、

その顔が猿に似ているからと「如猿」の号を賜わりました。

後年この話を元に作られたからくりです。

 

 

 









岐阜のさるぼぼです。

「ぼぼ」は飛騨地方の方言で人形のこと、猿の人形という意味です。

ごく簡単な赤い布人形です。それを模したのがさるぼぼ土鈴です。

赤は疱瘡除けの縁起の良い色です。

江戸中期から伝わる飛騨地方の代表的な郷土玩具で

高山の代表的なお土産になっています。







金沢張り子、中島めんやの猿の三番叟です。

お能の祝狂言のなかで邪気祓いの舞を舞う老人を人形にしたものです。

平成4年の年賀切手の図案になりました。

 

 






日吉琴コレクションの中から五猿の絵馬です。

普段はあまり行かなくても初詣に神社に行かれる方も多いですね。

願い事を書いて納める絵馬を題材にした土鈴は沢山あります。

これは小さな猿の土鈴が五匹、絵馬に付けられています。

郷土玩具の豆で五猿のようです。

豆(小さな)で五猿の土鈴版でしょうか。

作者不詳ながら昭和初期の土鈴です。

 

 

 

猿は昔話にもよく登場する動物です。

魔がサル、災いがサル、との語呂合わせもあり授与品の題材にも多く扱われる動物です。

今日は郷土玩具になった猿をご紹介しました。

 

  日本土鈴館

 

コメント
コメントする








    
この記事のトラックバックURL
トラックバック

calendar

S M T W T F S
     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      
<< December 2017 >>

お宝収蔵品販売はこちら

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM