犬山土人形

  • 2018.04.03 Tuesday
  • 12:37

皆さまこんにちは


愛知県は土人形の宝庫と言っても過言ではありません。

古くから瀬戸や常滑は陶磁器で有名ですし、

三河地方は三州瓦の産地として日本でも屈指の良質な瓦を生産しています。

良質の粘土が取れ焼き物の盛んな愛知が土人形の一大産地となっても何の不思議もありません。

そしてその中心となったのが犬山土人形です。



 

展示ケースの様子です。

日本土鈴館の土人形コレクションの中でも犬山土人形はとても数が多いです。
 

 


犬山土人形は江戸時代の終わり頃、伏見土人形の製法と技術を学んで作られるようになりました。
当初は福の神、狆、招き猫、鯛童などの縁起物が主に作られたようです。




  

 

 

 

 

 

犬山土人形の特徴は、白っぽい土で薄く焼いてあるので大変軽

また色彩も淡いものが多くみられます。

 

 

 


明治になってからは歌舞伎を題材にした人形が作られるようになりました。

子供の健やかな成長を願って節句人形としてひな壇に飾られたりしました。


  

 

節句人形として人気のある熊金です。

土人形の大定番の題材で、日本各地の土人形にも多く見られます。

 

 





 

初期の作品は伏見土人形の型をそのまま真似て作ったので

伏見土人形との区別が難しい作品も多々あるそうです。
この二枚扇のお人形を見ると伏見に倣って作られていることがよくわかります。

また、古い作品は光沢を付けずに作られたようですが、

明治の中期以降はニスを用いるようになった為光沢のある作品もたくさんあります。

 

 

 

 

 

  

 

愛知を中心にこの地方は芸事好きの気質があり、雛、端午の節句飾りが盛んな風土だったので、

犬山土人形をはじめとする土人形の生産は隆盛を極め、

土人形売りの掛け声は季節の風物詩となるほど生活に溶け込んでいました。

しかし時代の流れとともにだんだん衰微の途をたどり、

昭和の初め頃には犬山土人形は完全に廃絶となってしまいました。

 

 

 

 


 

 

有名な作者が作ったとかいうお人形ではなく

名もない工人の手によって生まれたお人形は天秤棒に担がれて

隣の山里へ、またその隣の村へと売られてゆき

我が子の成長を願う親心や、華やかな歌舞伎へのあこがれとなって

すすけても色が落ちても、手垢にまみれながらも大切に受け継がれて今に至っています。

 

犬山土人形の廃絶から100年以上が経ち経年の傷みを抱えながらも

お人形たちが優しく微笑んでいるように思われます。

 

今日は犬山土人形のご紹介でした。

 

日本土鈴館


 

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