福岡の土鈴・1

  • 2018.11.05 Monday
  • 10:41

皆さまこんにちは

 

今日から九州・福岡の土鈴をご紹介します。

先ずは博多から。博多人形で有名なこの地は大変素晴らしい土鈴の宝庫でもあります。

最初のご紹介は中ノ子勝美さんです。

中ノ子さんは4代古型博多人形師として土人形を制作されながら、

大変美しい土鈴もたくさん作られました。

 

 

 

代表作の雛土鈴です。格調高いお雛様です。

中ノ子勝美さんは4代古型博多人形師と名乗られました。

博多人形のルーツは1600年頃博多の地で生まれた土人形で、

白水、正木、中ノ子の三家が考案したと言われています。

時代と共に優美で洗練されていった他の博多人形と比べ、

中ノ子家に伝わる人形は当時の趣きを残していました。

古型博多人形と名付け古い型を復活させたのが中ノ子勝美さんです。

 

 

 






記紀に登場する神功皇后と武内宿禰の土鈴です。

神功皇后は夫の仲哀天皇の死後、

お腹に赤ちゃん(後の応神天皇)を宿しながら玄界灘を渡り三韓征伐を成し遂げた傑女で、

傍らに控える武内宿禰は仲哀天皇、神功皇后の忠臣で赤ちゃんの応神天皇を抱いています。

2人が並ぶ姿は土人形の題材になることが多いです。

 

 

 





風神雷神土鈴です。

愛鈴家の方々にも中ノ子さんの土鈴はとても人気があります。

 

 

 

 


 

中ノ子勝美さんの土鈴いろいろです。

天神様、だるま売り、恵比寿天、鯛車、猿の三番叟、小槌のネズミ…

どれを見ても形、彩色の素晴らしさに感心します。






 

司馬光の甕割り土鈴です。

中国の故事に由来した作品です。

昔、7歳の司馬光が友達と甕の周りで遊んでいました。

ところが友達が誤って大事な甕にはまってしまいました。

司馬光は「器は人の命より軽い」と言って

ためらうことなく貴重な甕を割って溺れる友達を助けました。

決然とした司馬光、必死の表情で勢いよく流れ出る子ども

10センチほどの小さな土鈴ですが故事をよく再現してあります。






 

このように美しい古型博多人形は中ノ子勝美さんが亡くなられてからは

娘さんが5代古型博多人形師を受け継いでおられます。
 

 

 

 

次は津屋崎人形のご紹介です。

江戸時代から津屋崎の地に伝わる伝統の津屋崎人形。

昔はたくさんの人形師がいた津屋崎ですが

現在は原田半蔵人形店と筑前津屋崎人形巧房の二軒のみと伺いました。

どちらも江戸時代から代々家業として人形作りを継承されています。

 

 

先ずは津屋崎人形・原田半蔵さんの作品です。



 

桃太郎揃いの土鈴です。

揃えて飾るととても可愛らしいです。

 





津屋崎人形の創始は初代半兵衛、200年以上も前の事です。

その頃の博多人形(古博多)に倣って作られ今に繋がっているそうです。

太鼓に乗った鶏土鈴、こちらの酉年干支飾りは平成5年の年賀切手のモデルになりました。

 

 

 

 




大正や昭和の初めを思わせるレトロな子供の土鈴です。

「ハナ、ハト、ハタ」で勉強し、女の子はお人形、男の子は日の丸の旗を持っています。

今では見られない子供の姿ですね〜。

津屋崎人形は明るい色彩が特徴のひとつだそうです。

 

 

 



続いては津屋崎人形師の原田活男さんの作品です。



 

20センチほどのこま犬土鈴です。

筑前津屋崎人形巧房の6代原田活男さんの作品です。

原田活男さんはやや大きめの作品にはとても美しい筆使いでお名前を書かれました。

土鈴館開館当時、津屋崎の土人形や土鈴は直ぐには買い求められず、

何度か津屋崎まで足を運んでやっとの思いで手に入れたと、

館長は懐かしそうに話しています。

 

 

 

 





鯛を抱えた鯛童子土鈴です。

何十年も年月が経っているのに綺麗なお顔そのままです。

 

 

 

 


 

秀吉と清正の小さな首土鈴です。

秀吉と清正は同じ尾張中村の出身で遠い親戚関係にあるそうです。

秀吉は清正を我が子のように可愛がり、清正もまた秀吉の天下統一に尽力し、

朝鮮出兵では数々の戦功をあげました。

土鈴になっても2人はしっかり結びついていますね。
 

 





 


6代原田活男さんの首土鈴の色々です。

土鈴の裏に松王とか中間などの彫り込みがあります。

浄瑠璃や歌舞伎の演目「菅原伝授手習鑑」の登場人物のようです。

歌舞伎から題材を取ることが多い土人形や土鈴ですから、

歌舞伎の知識があればもっと楽しめるはずですね。



津屋崎人形師の方は原田姓を名乗る方が多いです。

 

 

 

原田三右衛門さんの小倉祇園太鼓土鈴です。

昭和46年の作品ですが時の経過を全く感じさせない作品です。

 

 

 



 

原田タカヨさんの金太郎揃い土鈴です。

愛らしい金太郎と優しいお顔の熊の可愛いセット土鈴です。

 

 

今日は福岡の土鈴をご紹介しました。

福岡にはまだまだたくさんの素晴らしい土鈴があります。

どうぞ次回をお楽しみになさってください。

 

 

日本土鈴館

 

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