八日堂の蘇民将来

  • 2019.05.13 Monday
  • 11:57

皆さまこんにちは


蘇民将来と呼ばれる信仰玩具があります。その起源は遠く室町時代に遡るようです。
信濃国分寺の八日堂縁日に頒布される蘇民将来符は特に有名です。

信濃国分寺は毎月8日に鎮護国家のお経が読まれることから八日堂と呼ばれるようになり
毎年1月8日の縁日には蘇民将来符を求める多くの参詣者で賑わうそうです。





八日堂の蘇民将来符はドロヤナギの木で六角錐の形に作られています。
頭頂の笠と呼ばれる部分は三角形が6個並んだ形になっていて魔除けの模様となっています。
笠の下のアミと呼ばれる網状の模様は災いを睨み返す目を表しているそうです。

頭頂と胴の間の模様は松の葉と呼ばれお正月の松飾りを表します。

護符には「大福・長者・蘇民・将来・子孫・人也」と二文字ずつ墨と朱で書き分けられています。

文字の下の模様はオビといい注連縄を表現しています。
下半分に大きく描かれた魚のような模様もアミと呼ばれ、

山伏が呪文を唱えて九字を切る作法を絵に描いたものだそうです。

 

 





 

 

また、八日堂には古くから蘇民講と呼ばれる護符作りに携わる人々の組織があり

蘇民講の家々ではその家に伝えられる独特の七福神を描いた絵蘇民を作ります。

1月7日にはその絵蘇民を国分寺に持ち寄りご本尊のご祈祷を受けてから

翌8日の朝、参詣者に頒布するそうです。

写真の絵蘇民は昭和3年の縁日に頒布されたものです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

こちらは埼玉県・竹寺の蘇民将来です。

基本的に八日堂の蘇民将来によく似た形になっています。

八日堂の形が日本の多くの地域に広がって広く信仰の対象となりました。

こちらはミズキの木を削って作られ「牛頭天王」の焼き印が押されています。

 

牛頭天王は竹寺のご本尊です。

牛頭天王は蘇民将来信仰の起源とされる神様で元々はインドの祇園精舎の守護神だそうです。

 

 

 

 

 




 

こちらは山形・笹野観音堂の蘇民将来です。

柳の木で作られるこの蘇民将来は柱状で頭頂は扁平、卍の書き込みがあります。

同じく六角形ですがやや末広がりの形をしています。

 

 

 

 




 

こちらは笹野一刀彫・辰五郎さんの蘇民将来です。

頭頂には★印が描かれています。

柳の木を八角形に切り出してそれぞれの面に「蘇民将来乃子孫也」と書かれています。

色も鮮やかで、笹野一刀彫の雰囲気が漂っています。
 

 





 

京都・八坂神社の蘇民将来は八角形をしています。

中心部に穴が貫通していて撚りをかけた麻ひもが通されています。

書かれているのは「蘇民将来乃子孫也」です。

 

 

これらのほかにもたくさんの蘇民将来符が各地にあります。

紙製の護符や板状の護符もありそれぞれ厄除けや家内安全を祈って飾られます。

 

 

 

今回は上田市立信濃国分寺資料館の「蘇民将来符」を参考にさせて頂きました。

 

日本土鈴館

 

 

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