館長の戦争体験
- 2019.08.06 Tuesday
- 12:48
皆さまこんにちは
今年も広島原爆忌を迎えました。
鎮魂の祈りに包まれた日本です。
そんな中、台風8号が九州に上陸しその後から台風9号も発達中、
そしてさらに台風10号のたまごまで生まれています。
被害の出ないことを祈ります。
八月は日本の各地で戦争体験が語られることが多くニュースでもよく見聞きします。
先日館長も郡上市の図書館で戦争体験のお話会に語り部として招かれました。
館長は昭和20年9月1日に徴兵される予定でしたが、
15日に終戦を迎えた為間一髪で入隊を免れました。
その前後の経験をお話したのですが、収集の鬼!館長らしく
当時の新聞の切り抜きなどをファイルした何冊もの資料を紹介しながら話しました。
参加された方の中には戦争を体験された人も多く懐かしく見たり聞いたりされていました。
身体が小さく体力がなかったので一年間新聞配達をして体を鍛えたこと、
その新聞配達のアルバイト料を軍に寄付して東条英機から感謝状をもらったこと、
学徒動員で来る日も来る日も飛行機の胴体に鋲を打ち付けたこと、
何機作ってもその飛行機が飛ぶことがなかったこと、
間一髪で空襲を逃れたこと、
郡上に疎開してから父親が無くなり悲しみの中受け取った召集令状のこと、
千人針を朝から晩までお願いしていた母親のこと、
覚悟を決めた時に流れた玉音放送のこと、
敗戦は悲しかったけれど兵隊に行かなくてよくなったことの喜び・・・
そして終戦後の食糧難の話。
「当時の辛い記憶もあるけれど、亡くなった方々のことを思えば
生き残って今幸せに暮らしていることに感謝して
日々精一杯生きることが大切だと思っています」
館長の締めくくりの言葉でした。
日本土鈴館では戦争に関する資料や土鈴などを一年中展示してあります。
日本土鈴館