戦前の土鈴・堀越神社授与鈴

  • 2020.02.19 Wednesday
  • 11:51

皆さまこんにちは

 

 

日本土鈴館の正面入り口の左側に日吉琴コレクションコーナーがあります。

その展示品のほとんどが戦前の貴重な土鈴です。

 

明治28年生まれの琴さんは大正2年に日吉平吉さんと結婚され

転勤もあり、又日本各地を旅する機会にも恵まれていました。

信仰心の篤い方で神社仏閣へ参詣されることも多く

その折々に授与鈴を求められたそうです。

また土鈴を愛して趣味家の作品もたくさん蒐集されました。

 

平成7年にご縁があり、琴さんの遺された蒐集品およそ1500点を

日本土鈴館にお譲りいただくことになりました。

その多くが戦前の貴重な土鈴です。

 

 

 

今日はその中から大阪茶臼山・堀越神社の授与鈴をご紹介します。

 





林歌兜鈴です。作者は中井楽山さんです。

堀越神社の御祭神崇峻天皇が山狩りの際奏でさせた雅楽「林歌」に因んだ土鈴です。

この土鈴の形は鼠甲と呼ばれる林歌だけに使われる甲の形です。
大変美しい彩色の土鈴です。








箱書きに群牛鈴とあります。同じく中井楽山さんの作品です。

丸鈴に赤茶・黒・白の牛がレリーフで描かれています。

この鈴のことを調べようと堀越神社のホームページにアクセスしたところ

日本土鈴館のリンクが貼られていてうれしく思いました。

この土鈴の謂れについては残念ながら分かりませんでした。

 

 

 

 






中井楽山さんの虎を献る鈴です。

御祭神崇峻天皇は即位後2万の大軍を送って朝鮮半島の任那を攻略しました。

戦いに参加した臣下が朝鮮半島に棲む虎を捕獲して

天皇に献上したという逸話に因んだ土鈴です。

臣下の引き締まった表情、捕まえられた大虎の頭、

物語の一場面を切り取ったような土鈴です。

 

 

 





中井楽山さんの手向鈴です。

本殿の近くに熊野第一王子之宮があります。

熊野詣の第一の出発地である天満の第一王子窪津皇子を堀越神社に合祀したものだそうです。

熊野詣の出発の地から、五色の紙片を袋に詰めて山頂の御社に手向けお詣りしたようです。

白い袋に描かれた青い模様は花うさぎだそうです。

 

 

 





鞍鈴です。

大坂夏の陣、茶臼山で戦死した真田幸村は名将として後世まで語り継がれます。

駿馬に跨り茶臼山を駆け巡る真田幸村に因んだ土鈴です。

 

 

 



 

中井楽山さんの餢飳鈴です。この大変難しい字は「ぶと」と読むそうです。

餢飳とは神様にお供えをする神饌菓子のことだそうです。

米粉で作り油で揚げた餢飳が三方に飾られています。

詳しくは分かりませんが、南方での皇軍の働きに感謝し

無疫病災害の御祈願のために作られたとの資料がありました。

 

 




 

大小の玉寿々です。

鈴を寿々と書くことで一層のご利益がありそうです。

昔、茶臼山の山頂にあった茶臼山稲荷の跡から出土した宝珠の破片を再現して作られた土鈴です。

「茶」「臼」とその間に三つ山のような模様が描かれています。

玉鈴は魔を打ち払う打魔鈴と呼ばれるようです。
 

 

 



 

中井楽山さんの六角堂鈴です。

京都の六角堂でしょうか。

 

 

大阪では堀越神社は一生に一度の願いをかなえてくれる神様と

昔から言い伝えられているようです。

戦火をくぐり抜け、燃えもせず、割れもせず、

無傷のまま今に残っているこれらの土鈴にも

魔を祓い災いをよける力が籠っているように感じられます。

 

日本土鈴館

 

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