愛知の土鈴・4

  • 2018.03.12 Monday
  • 10:40

皆様こんにちは

 

東京目黒・雅叙園さんの百段雛祭りが昨日無事閉幕しました。

会期中はたくさんの方々がご来場され

百段階段の素晴らしい建物や展示の各地の見事なお雛さまをご覧いただいたようです。

どうもありがとうございました。
 

 


さて、愛知にはたくさんの土鈴作家さんがいらっしゃいます。

今日は度々ご紹介していますが改めて名古屋土人形・野田末吉さんです。







名古屋土人形・野田末吉さんの十二支揃です。

大きさが分かるかと一円玉を添えてみました。

名古屋土人形は明治中頃最も盛んに作られましたか、多くの作品を戦争の空爆で失い、

最後の伝承者野田末吉さんが平成元年に亡くなったことにより廃絶となりました。

野田さんの作品は意匠や色彩が素晴らしく、愛好家の間でも特に人気があります。

 

 





野田末吉さんの達磨と姫だるまの土鈴です。

どれも手のひらにコロンと乗る大きさです。

館長は今まで、そして今も、

たくさんの土鈴作家さんとお付き合いさせてもらい土鈴を譲って頂きました。

野田さんのお家にも頻繁に伺いましたが、

「もっと早くにお訪ねすれば良かったのに、灯台下暗し、

近くの土鈴が後回しになったのが悔やまれる」と話しています。

館長にとって野田さんは特別な作家さんのおひとりのようです。

 

 



 

野田さんの作品は小さいのに形も彩色も実に見事でその技術の高さに感心致します。

また色合いの品の良さ、表情の可愛らしさに心を奪われます。

野田さんの土鈴が多くの土鈴コレクタ−垂涎の品というのも納得です。

名古屋土人形の記事は度々書いていますので重複することもありますが

敢えて何度もご紹介するのは館長の思い入れが大変強い作家さんだからです。

 

愛知の土鈴ご紹介最後は名古屋土人形・野田末吉さんでした。

 

日本土鈴館


 

愛知の土鈴・3

  • 2018.03.06 Tuesday
  • 12:28

皆さまこんにちは

 

先日の日曜日、雅叙園さんのお雛祭りを改めて見学してきました。

最初に飾られていた白い振袖が赤い振袖に変わっていましたし

日本土鈴館の紹介VTRも流されていて

公開前日の様子と変わっている点もありました。

 

お客様がとても多く、入場も順番待ちの盛況ぶりで嬉しく存じました。

百段階段のお雛祭りは3月11日(日)までです。
 

 

 


さて、愛知の土鈴3回目は旭土人形の高山八郎さんをご紹介します。


 
 

立ち福助と立ちおかめの饅頭喰い土鈴です。

ふたつとも15僂鯆兇垢匹辰靴蠅靴薪變襪任后

高山八郎さんは作品の裏に達筆で必ず揮毫されました。








 

こちらも饅頭喰い土鈴です。

裏に名古屋型と書いてあります。

名古屋土人形・野田末吉さんの型を使った高山八郎さんの作品です。

同じ型でも作者さんの個性が出て興味深いです。


 

 



 

饅頭喰い土鈴には猫バージョンもあります。

高山八郎さんはたくさんの土人形や土鈴を作られましたが

中でも招き猫の制作がお得意でした。

高山さんらしい表情の猫土鈴です。

 

 

 



 

赤い招き猫は大変珍しいと思います。

白猫、黒猫もいてお揃いの可愛い首輪をつけています。

高さは25僂鯆兇垢笋簑膩燭如△劼發鷲佞い討い泙擦鵑土鈴です。

 

 

 

 



 

超特大の招き猫をご紹介します。

土鈴なのに大きすぎて振れない土鈴です。

親子でしょうか、夫婦でしょうか、2匹つながった招き猫です。

横幅は60儖幣紂高さは70儖幣紊△蠅泙后

展示ケースには収まらずケースの上に座っています。

お元気だった頃、高山さんが直接運び込んでくださいました。

右手と左手を挙げて大きな福を招いています。

 

 

三河旭土人形・高山八郎さんは大変人気のある作家さんで

おもちゃばこに出品するとすぐにお問い合わせをいただきます。

たくさんあった高山さんの作品もコレクターの方々にお譲りして

今は数が限られてきました。

 

 

今日は高山八郎さんの土鈴をご紹介しました。

 

日本土鈴館

 

 

愛知の土鈴・2

  • 2018.02.28 Wednesday
  • 11:12

皆さまこんにちは


愛知の土鈴ご紹介の2回目です。今日は起土人形・富田土鈴のご紹介です。




起土人形・5代目中島一夫さんの兎と寅の福招きです。

 

大型の土鈴です(虎の横に1円玉があります)。

 

愛知県の富田村(現在の一宮市)で作られる土鈴なので

富田土鈴と呼ばれることもありますが一般的には起とか起土人形と言われています。

起土人形の起源は古く

江戸時代中期に名古屋で技法を学んだ陶工が富田村に伝えたとされています。

 

 

 

 

 

5代目中島一夫さんがお作りになった土鈴は2.3センチの小さなものから

30センチを越す大型のものまで様々あります。



 

比較的小さな土鈴です。

上の段には今年の干支の酉土鈴はつがいで仲良く並んでいます。

下の段の蝙蝠土鈴はちょっとおもしろいです。

おしどりも美しいのでこれはオスですね。





 

こちらの白達磨土鈴は大型です。

いかつい顔立ちに比べて白の生地が真珠のように美しいです。

大型の土鈴は中島さんの得意とされるところでした。

 

 

 



 

 

起の代表作は美江寺の土鈴です(写真右は展示の様子です)。
写真左は紅白の糸で7個の小さな土鈴が束ねてあります。

宝珠・釜鈴・俵鈴・恵比寿大黒など岐阜の美江寺の代表的な鈴です。

古くから養蚕農家の信仰を集めていた美江寺の例祭で起の鈴が売られました。

鈴の音が蚕の天敵であるねずみを追い出してくれると信じられ

蚕の部屋に釜鈴や宝珠鈴などを吊るして蚕の無事を祈りました。

 

 

 

中島さんの土鈴は種類も豊富です。

代表的な宝珠や釜鈴、十二支、お雛様、招きモノ、歌舞伎モノ、

風俗人形、福助や七福神などたくさん作られました。

 

 


 

背中に左から「ばっく持娘」「ラッパ持唐人鈴」「扇子持」と中島さんの書き込みがあります。

高さが17僂ら12僂曚匹里垢蕕蠅箸靴辛俗人形の土鈴です。

 





 

左は貝乗り権兵衛土鈴です。

大きな貝にふんどしをとられ、

大慌てで前を隠す権兵衛のおどけた姿のユニークな土鈴です。

権兵衛のお尻にほどけた布のふんどしが付いています。

貝はパールがかった白に金粉が施されています。

 

右は政岡です。伊達騒動を匂わせる「伽羅先代萩」の名場面です。

土人形の歌舞伎ものに良く取り上げられる題材です。

小型(高さ12僉砲療變襪忙杜ててあるのは珍しいような気がします。

 

 

 

 

 

中島さんが亡くなられてからは奥様の一子さんが比較的小型の鈴を作っていらっしゃいます。

 

 

 

 

今年は戌年です。

日本土鈴館の干支飾りも中島さんの犬土鈴がたくさん飾ってあります。

 

 

今日は中島一夫さんの起土人形・冨田土鈴をご紹介しました。

ご紹介した歌舞伎ものや風俗人形の土鈴などはおもちゃばこにも出品しています。

 

日本土鈴館

休館のお知らせ

  • 2018.02.23 Friday
  • 11:21

皆さまこんにちは

2月27日(火)28日(水)の二日間は日本土鈴館をお休みいたします。


ご好評をいただいています雅叙園・百段階段お雛まつりに

館長が友人や土鈴館スタッフなど気の合うと仲間一緒に見学に行ってまいります。


先日のマスコミ内覧会では他のお部屋のお雛様をゆっくり見る時間がありませんでしたから

今回は近江や飛騨などの素晴らしいお雛様をゆっくり鑑賞する予定です。


27日の午後、百段階段で館長をお見かけになられましたら是非お声掛けください。








 

 

 

 

去年の百段階お段雛まつりの入場者数は7万人だそうです。

今年はそれ以上を目指していると雅叙園スタッフさんに伺いました。

残すところあと1か月弱、どれくらいのお客様が見学されるのでしょうか。

楽しみです。

 


日本土鈴館

愛知の土鈴・1

  • 2018.02.21 Wednesday
  • 09:34

皆さまこんにちは


愛知県は館長の生まれた県です。
またご懇意にさせて頂いている作家さんも多く、素晴らしい土鈴の宝庫でもあります。
何回かに分けて愛知の土鈴をご紹介します。



まず最初はきらら鈴・松田克己さんです。




きらら鈴・松田克己さんの十二支揃です。

「きらら」とは雲母のことで、雲母の混じった土で作られるため

鈴全体にキラキラと雲母が光るとても美しい土鈴です。

愛知県西尾市の八ツ面山では昔から良質の雲母が採れることで有名でしたが、

散々掘り尽くされ明治の頃には発掘人夫の犠牲者も多くでたそうです。

その霊を慰めるため陶工加藤熊蔵が雲母を混ぜた土で土鈴を作ったのが

きらら鈴の始まりだそうです。

固く焼きしめられるのでとても美しい音色がします。

 

 






館長がとても大切にしている松田克己さんに作って頂いた夢土鈴です。

直径が20センチほどの大きな丸鈴で、

きらら鈴の特徴である雲母が全体にキラキラしています。

硬い焼きの丸鈴なので音色もとても綺麗です。

大きくひと文字「夢」と書いてあります。

館長が日頃信条としている「夢とおかげさま」の言葉から生まれた夢土鈴です。

 

 


 

こちらは土鈴友の会の会員さんの喜寿を祝って作られた土鈴です。

喜寿の記念にと土鈴館にも頂戴致しました。

喜寿に寄せた歌がとても美しく彫り込まれています。

直径が20僂曚匹梁腓な鈴で雲母がキラキラと光ってきれいです。

 

 

 





こちらもきらら鈴・松田さんの土鈴です。

右のかっぱ姿の土鈴の裏には「三洲 義理と人情 吉良」と彫り込みがあります。
また右の三つ葉葵は徳川家の家紋ですね。

金色が鮮やかです。裏には「葵」の文字が緑色に浮き上がっています。

どちらも御当地ものの土鈴です。

 

 

 

 


 

松田さんの三猿です。

板に乗っていますが三匹とも土鈴です。

しぐさがとても愛らしい三匹のお猿さん土鈴です。

 

 

 

 


次は犬山土鈴・前田南強さんのご紹介です。





犬山土鈴・前田南強さんの赤鬼土鈴です。

いつもは展示ケースに入っていますが

石坂さんのお宝サロンの収録の為東京に搬送する際、

大きさがわかるので抱えた状態で写真を撮りました。

番組でも最後のエピソードと共に紹介されたお宝土鈴です。

どうしても欲しくて何度も何度も南強さんを訪ねやっと譲って頂いた大切な土鈴ですが

実は青鬼土鈴と対になっていて

その青鬼土鈴は南強さんの御手許に残されたそうです。






乙川土人形・杉浦定吉さんの七福神土鈴です。

乙川土人形は東海地方では最も古くから作られています。

土鈴も数はたくさんではありませんが作られています。

コロンとして福々しい七福神土鈴は色彩も豊かです。

 

 

愛知の土鈴はたくさんあります。

次回も愛知の土鈴のご紹介をします。

 

  日本土鈴館

日本三大土人形・古賀人形

  • 2018.02.14 Wednesday
  • 13:31

皆さまこんにちは

 

今日は久しぶりにお日様が眩しい一日となりました。

1メートル近いつららも除雪されてできた雪山も少しづつ溶けています。


 
さて、日本三代土人形の最後は長崎の古賀人形です。

古賀人形については以前の鈴を振りふりでもご紹介しましたので

繰り返しになってしまいますがもう一度お付き合いください。

 

江戸時代から古賀村の小川家に代々伝えられている郷土玩具で400年の歴史を誇っています。

その特徴は何と言っても江戸時代唯一の開港地長崎にふさわしく

異国情緒あふれる作風だと思います。

有名な西洋婦人やオランダさんはおもちゃばこでもご紹介しています。

 

 

 



阿茶さんです。高さは13センチ。

阿茶さんとは中国人(唐人)のことです。

鎖国時代、故郷を離れ唐人屋敷に住む阿茶さんが、

シャモを飼いながら望郷の想いを紛らしていた姿を人形にしたものです。

古賀人形の代表作です。







動物物の作品から猿です。

高さは16センチありどっしりとした猿です。

赤いお顔が印象的な作品です。





こちらは10センチ前後の小さな猿です。

色使いは同じなのですが印象は少し違いますね。

肩車をしているようなお猿さん、この形は古賀人形独特のものだそうです。
 

 

 





花馬です。高さは12センチです。

古賀人形には他に大名馬や猿乗り馬など、

馬とテーマにした作品が伝統的に作られています。





幼子です。ハイハイをし始めた幼子の愛らしい作品です。

古賀人形の素朴な味わいが良く表れています。



 





角力取り、力士のお人形です。

まわし姿のお相撲さんではなく紋付姿の力士です。
 

 

 





大道芸人のお人形です。

かなり古いものです。

素朴な古賀人形の古い作品はより一層ひなびた感じがします。
 

 

 





狆の座り犬です。8センチほどの小さなお人形です。
驚くほど大胆な表情です。
s46との書き込みがあります。



 

こちらは7センチほどの猫です。

犬に負けない大胆なお顔つきですね。

 

 

先回ご紹介したとても有名な西洋婦人やオランダさんなどとはまた違って

小品ながら素朴で味わい深い作品をご紹介しました。

古賀人形の魅力がお伝えできたでしょうか…

 

 

日本土鈴館



 

日本三大土人形・堤人形

  • 2018.02.07 Wednesday
  • 10:26

 

皆さまこんにちは

立春を過ぎたというのに毎日厳しい寒さが続いています。

数年に一度と言われる最強寒波が何度日本列島にやって来ていることかと

降りしきる雪を眺めながらため息が出ます。

どうぞ皆さまも暖かくしてお過ごしください。


さて、日本三代土人形、今日は堤人形のご紹介です。

宮城県の堤人形は江戸の元禄時代に堤焼を基にして作られるようになった郷土玩具です。

日本土鈴館のコレクションから主に古品の堤人形をご紹介致します。





古型の三番叟です。

江戸時代に堤焼に伏見人形の影響を受けつつ、

その伝統を守っている堤土人形は上品でありながら東北特有の憂愁を秘めた人形です。

この座り三番叟、愛好家の方にお譲りした作品なので今は写真でのみのご紹介です。

 

 







古品の御馬です。横幅、高さ共に30センチを超す大型の作品です。

どっしりと重く堂々としていながらその表情は穏やかです。

土人形になっている馬は各地に見られますが

伏見人形や堤人形の馬が大きく影響を及ぼしていると思います。

 

 

 

 





鯛乗り恵比寿です。横幅約25センチ高さ約19センチのちょうど飾りやすい大きさです。

縁起物として恵比寿様や大黒様も人気があります。

恵比須様にはおめでたい鯛を組み合わせて鯛乗りや鯛担ぎなどが作られるようです。

福々しい恵比須様に丸みを帯びて可愛らしい鯛が良く似合っています。

 

 

 

 

 

こちらも鯛と恵比須様の組み合わせです。

お多福さんと一緒に釣りあげた大きな鯛を抱えています。

 

 

 





底に布袋姫と書き込みのある高さ12センチほどの小さなお人形です。

詳しいことは残念ながらよくわかりません。

少し愁いを帯びた表情や落ち着いた着物の色合いに

東北地方の独特の憂愁を感じるのですがいかがでしょうか。
 

 

 

 




軍配持ち唐子です。高さは8センチほどの小品です。

相良人形の軍配持ち唐子に絵付けなどとても似ているのですが

底の覚書に堤とあるのでご紹介しました。

(もしかしたら相良人形かもしれません)

軍配には商売繁盛や男児の健やかな成長を願う気持ちが込められています。

 

 

 





こちらも相良人形の鉄砲打ちに似ていますが堤人形の勘平です。
仮名手本忠臣蔵の5段目に登場する山崎街道の勘平ですね。

堤人形に限らず土人形の題材には

昔の人々の主な娯楽である歌舞伎や浄瑠璃の登場人物が多く

名場面を切り取ったような面白みがあります。


 

 

 





鯉担ぎ(高さ20センチ)も人気のあるモチーフです。

色合いの落ち着きが堤人形らしいです。

中国の故事に、黄河の上流にある竜門の滝を上ることができた鯉は龍になったとあります。

鯉は立身出世の象徴として、男児の幸せを祈って節句などに飾られました。

端午の節句に鯉のぼりを立て鯉担ぎを飾って

我が子の健やかな成長と幸せを願う親心です。






 

馬乗り武者です。高さは19センチです。

やはり端午の節句や男の子の誕生を祝って飾られるお人形です。

勇ましい武者姿ですがお顔つきは優しいです。

 

 

 

堤人形は長い歴史に支えられながら

特に東北の相良人形や花巻人形に大きな影響を与えています。

 

 

日本土鈴館

 

日本三大土人形・伏見人形

  • 2018.01.30 Tuesday
  • 09:25

皆さまこんにちは


日本全国には土人形という郷土玩具があり、多くの愛好家の方々が大切に収集されています。

その中で最も有名で、また各地の土人形に多大な影響を及ぼした

土人形の根幹とも言うべき土人形が伏見人形です。


京都・伏見稲荷大社の門前で作り続けられている

日本で最も長い歴史をもつ土人形の元祖が伏見人形です。

稲荷山の土で作られた人形を身近に持つことによって御加護に預かれるという信仰心にも支えられ、

また何と言ってもその人形の美しさ、可愛らしさに惹かれて

人々は暮らしの折々に伏見人形を求めてきました。





賽銭狐です。高さは約20センチです。
狐が稲荷神の御使いであることから伏見人形では色々な狐の人形が作られています。

巻物をくわえたり宝珠を尾に巻いたり、馬に乗ったり…様々な狐が登場します。

お賽銭を抱いている狐は面白いですね。





狐の馬乗りです。高さは14センチ程の小さな作品です。

こちらの狐は貴族のような装束で馬に乗っていますね。

顔つきにも何となく威厳が感じられます。





疳の虫封じ犬です。三匹の犬が紅白の水引でくくられています。

高さは8センチほどの小さなお人形です。

出産のお祝いなどに求められることが多いそうです。






高さが17センチほどの徳吸チョロです。ちょろけんですね。

ちょろけんとは江戸時代の終わり頃に京阪地方で流行った大道芸です。

数人一組で割竹やささらを持って独特の仮装で町を練り歩いてご祝儀をもらう門付けの芸人さんです。

この大きなお顔は被り物です。

奇抜な格好で家々を回って面白おかしい身振りではやし立て

「ちょろが参じました」と唱えてご祝儀をもらうそうです。

 

 





お福ちょろけん。お福の被り物をしたちょろけんも一緒に回ったようです。

 

 

 

 





伏見人形のモチーフにお福さんがいます。
松茸お福です。高さが13センチほどの小さなお福さんです。

お福さんは、おかめ(阿亀)、お多福と同じ古くから日本にあるお面のひとつです。

丸顔で頬がふくよかに張り出した愛嬌のある女性です。




 

上品なお福さんです。
京都ではお多福さんをおたやんと親しみを込めて呼び、

福助さんと共に家庭の縁起物、福の神として大切に飾るそうです。

 

 

 

 




太神楽です。

高さは27センチほどですが本来頭に紙製の飾りがついていて(残念ながら紛失)

それを含むと30センチの大型の人形です。

大神楽は江戸の終わりから庶民の間ではやった寄席芸能のひとつで

獅子舞で悪霊払いをする「舞」と傘回しなどの「曲」(曲芸)があるそうです。

「おめでとーございます」の染之助・染太郎さんのあの曲芸ですね。

 







こちらは「山崎の猪」です。横幅が27センチもある大型のお人形です。

「山崎の猪」は人形浄瑠璃や歌舞伎の名作「仮名手本忠臣蔵」の五段目山崎街道の場に因んだ郷土玩具です。

「五段目で運のいいのは猪ばかり」と川柳にも唄われるほど強運の猪です。

大正の初め、山崎の近くに住むお坊さんが

この運のいい猪をおみやげにしようと考えました。

以来強運の山崎の猪は人気のお土産になったそうです。

 

 

 

 




狆乗り童です。

高さは9センチ程の小さな作品ですが、堂々とした感じが伝わってきます。

童の表情が穏やかで可愛い作品です。

 

 

 

 

 




お馴染みの饅頭喰い人形です。

土人形の定番モチーフですね。

定番だからこそ、お顔つきや衣装の彩色に作者の個性が現れて見比べてみるのも面白いです。

こちら丹嘉さんの饅頭喰い人形はさすが色艶も良く

着物の彩色も凝っていて十分に堪能できる出来栄えです。

 

 

 

 

400年以上の歴史を持ち日本の土人形の原点ともいうべき伏見人形。

伏見稲荷近くの深草に住む土師部が人形師に転じたともいわれています。

その魅力は作品を見ればすぐに伝わるはずです。

今は丹嘉さんのみが伏見人形を伝承しています。

注文を受けて時間をかけて販売してくださいます。

 

今日は土鈴館にある伏見人形の一部を何点かご紹介しました。

 

日本土鈴館

 

静岡の土鈴

  • 2018.01.25 Thursday
  • 12:32

皆さまこんにちは

 

日本列島を数年に一度の最強寒波が襲撃しています。

日中でも氷点下の郡上市は朝から除雪車がフル稼働しています。

土鈴館の事務所の水道もうっかり凍らせてしまいました。

この寒さはいつまで続くのでしょうか…

どうぞ皆さま、くれぐれもご自愛くださいませ。


さて、土鈴を県別に見るとご紹介しきれないほどたくさんの土鈴がある県がある一方、

土鈴が少なく頑張って探さなければならない県もあります。
静岡は残念ながら土鈴の数は多くありません。
しかし、数は少なくても素敵な土鈴がありますのでご紹介します。






駿河土鈴・前田仰嶽さんの土鈴です。

中央の2つはカラス天狗です。

浜松の秋葉山には秋葉山本宮秋葉神社があり、

日本全国に存在する秋葉神社や秋葉寺の起源となった神社です。

秋葉神社と言えば火防の神様で、昔はお台所などに秋葉神社のお札が貼られていました。

火防の神、秋葉山三尺坊大権現はカラス天狗の御姿だったそうです。
 

 

 

 



 

工房土やの土鈴です。

どちらも穏やかな表情で、ちょっとゆるキャラを思わせるような土鈴です。

色合いも優しく明るい感じの土鈴です。


 

こちらも工房土やのお多福土鈴です。

満面の笑顔でお客様をお迎えしています。

 




最後に静岡の郷土玩具と言えば静岡張子の祝い鯛ですね。

作者は福岡・英彦山ガラガラの篠崎嘉丈さんですが、

いかにも静岡らしい土鈴なので写真を載せます。





今日は静岡の土鈴のご紹介でした。

日本土鈴館

 

百段階段お雛まつり始まりました

  • 2018.01.22 Monday
  • 11:30

皆さまこんにちは


東京目黒の雅叙園・百段階段お雛まつりが今月19日から始まりました。

昨年のお雛まつりには7万人ものお客様が見学されたという雅叙園さんのメインイベントです。

日本土鈴館は星光の間に土雛や土鈴、お面などの郷土玩具などを出展させていただいています。


 

日本土鈴館のテーマは郷土玩具と土雛です。

庶民の暮らしに根付いて守られてきた土のお雛様をはじめ

土人形や土鈴、お面やてまりなど可愛らしいものを展示しています。
 

 

 







 

公開に先立って館長も展示の最終チェックをいたしました。

星光の間の豪華ながら優しい天井絵にもよく合って満足のいく仕上がりになっています。

 

 



 

 

名古屋土人形・野田末吉さんの作品を集めたコーナーもあります。

小さな作品ばかり集まっていますがとても見やすくなっています。

 


 

 



 

お面や賀多ぞうさんのしめ縄土鈴も素敵に飾られていました。

 

 

 

 

 

 




 

かごわらだ(蚕の飼育に使う道具)に飾った小さな土鈴の展示コーナーです。

市原土人形などの土人形も一緒に飾っています。

 

 

 









 

館長も百段階段・星光の間に飾られたコレクションを見て大変満足そうです。

 

尚、会場は作品の保護のため暖房がしてなく寒いです。

どうぞ暖かくしてご覧ください。

また、他のお部屋と違って日本土鈴館の展示品は写真撮影OKです。

今まで写真撮影が許可された展示品はなかったそうですが

日本土鈴館の展示品はご自由に撮影してもらえるよう手配してきました。

 

 

 

東京目黒・雅叙園

百段雛まつり 近江・美濃・飛騨 ひな紀行

3月11日(日曜日)まで開催 (10時〜5時)

 

多くの皆様にご覧いただけます事ように!

 

 

日本土鈴館
 

 

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