犬山土鈴・鬼土鈴揃いました

  • 2018.06.04 Monday
  • 10:13

皆さまこんにちは
早いものでもう6月になりました。
今日の郡上市は梅雨入り前の貴重な晴れ間が広がっています。


さて、先日愛知・犬山土鈴がたくさん展示品に加わりました。

前田南強さんの作品です。




なんと言っても青い鬼土鈴が加わったことが嬉しいです。

写真は新しくやってきた赤鬼土鈴と青鬼土鈴です。

今まで展示ケースで赤い鬼土鈴が寂しそうでしたが、

これからは赤鬼青鬼揃って皆さまをお迎えできるようになりました。



 

小さな土鈴もあります。

手招きするだるまや立ち達摩、はちまき達磨など南強さんの独特の達磨土鈴が並びます。

 

 

 

 

 

 

 

こちらは以前から展示してある立ち達磨の土人形です。

60センチを超す大型の土人形です。

威厳のあるお顔が立派な作品です。

 

 

 

 

今回お迎え出来た達磨さんです。

厳めしいお顔です。目力が半端ないです。

南強さんならではのお顔です。

 

 

 



 

達磨のご紹介が多くなりましたがおかめやひょっとこの作品もたくさんあります。

おかめとひょっとこが裏表になった両面土鈴です。

音色は低く15センチほどのずっしり重い土鈴です。


 

 


  

 

犬山土鈴の展示スペースを増やしたのですが

ぎゅうぎゅう詰めになってしまいました。

どうぞご来館下さってゆっくりご覧くださいませ。

 

 

日本土鈴館
 

京都の土鈴・1

  • 2018.05.28 Monday
  • 10:22

皆さまこんにちは

昨日までの夏のような暑い日とうって変わって

今朝はどんよりと雲が低くそろそろ梅雨になるのかと思わせるお天気です。

もうすぐ5月も終わります。早いですね!



閑話休題、今日から京都の土鈴をご紹介します。

京都は美しい土鈴の宝庫です。

一度や二度のご紹介では終わらないと思います。

今回はたくさんの作品がある洛趣舎・中西庸介さんをご紹介します。






算盤土鈴の十二支揃です。

あれ?干支の順番が違うよって思われましたか。

作られた古い順に並んでいます。算盤の珠にご注目下さい。

1987年の卯年から集めて1998年の寅年に十二支が揃いました。

十二支を揃えるには12年かかるんだなぁと改めて思いました。



  


  

 

日本の昔話が土鈴になっています。

桃太郎・金太郎・一寸法師に狐の嫁入りです。

このほかにも、かちかち山やすずめのお宿・こぶとり爺さんなど

懐かしい昔話が全部土鈴で作られています。

 

 

 



  


  

 

こちらは両面土鈴で昔のお店が作ってあります。

横に見て下さい。

最初の土鈴は当たり矢と呼ぶのでしょうか、ゲーム屋ですね。

店構えの裏面は店の内部が作り込んであります。

「あた〜り」と掛け声をかける店番の女性もいますね。

お風呂屋さんは女湯がこっそり覗けます。

両替商の裏では泥棒が千両箱を盗んでいます!

なかなか面白い趣向の土鈴です。









 

次は十二支土鈴です。

でも全部揃っているのを見るので十二支揃いとわかりますが

ひとつひとつが個性的で美しい土鈴です。

お座敷遊びを再現したような、京都の旦那衆の気分を味わってください。

 

 

 


 

 

今までと少し雰囲気の違う土鈴もあります。


天狗土鈴と龍土鈴です。

天狗にも色々な種類があるそうで、こちらは山伏の姿をしています。

鞍馬山の大天狗でしょうか。

牛若丸が剣の修行をしたとされる鞍馬山は

京都の代表的なパワースポットと言われているそうで天狗の総本山だそうです。

右の龍土鈴、とても格好よく宝袋を抱え込んでいます。

誰も見たことがないのに誰でも知っている伝説の霊獣龍は

昔から水の神として民間の信仰を集めています。

灌漑技術の未熟な時代に旱魃や大洪水などは神である龍神に祈るしか方法がありませんでした。

 

 

 


洛趣舎さん最後はお宝サロンでもご紹介した花櫛土鈴です。


 


 

 

1月から12月までのお花をあしらった櫛土鈴です。

両面土鈴になっています。

振るとちゃんと音色がします!

息をのむような美しさで、館長自慢の逸品土鈴です。

 

 

京都の土鈴、今日は洛趣舎・中西庸介さんのご紹介でした。

日本土鈴館
 

張子・だるま乗せ

  • 2018.05.21 Monday
  • 10:32

皆さまこんにちは

だるま乗せという名前が相応しいかどうか分かりませんが、

達磨を乗せた土人形や張子などの郷土玩具が各地にがあります。
達磨そのものも人気がありますが、何かに乗っている達磨の可愛らしさはまた格別です。

館長が達磨の展示ケースを整理していて出てきた張子のだるま乗せをご紹介します。

十二支が揃っていないからなどの理由で目立たない場所に隠れていましたが

どれもとても素敵な張子人形なのでおもちゃばこに載せました。

どれも昭和の終わり頃の作品です。





 

春日部張子・五十嵐健二さんのだるま乗せです。

江戸の頃から埼玉地方に伝わっていた張子の伝統を引き継ぎながらも

自由な発想や創作の面白みを加味して作られた春日部張子。

だるまの上に姫だるまが乗った「だるま乗せ達磨」です。

姫だるまの温かい表情がいいですね。
 

 

 



 

こちらも春日部張子・五十嵐健二さんの作品です。

だるま乗せひつじです。未歳の作品でしょうか。

白い未にはおめでたい松竹梅が描かれています。

 

 





 

姫路張子のだるま乗せ丑です。4代目松尾隆さんの作品です。

姫路に限らず城下町にたくさんあった反故紙の利用から作られるようになった張子は

それまでの土人形に比べて軽く壊れにくいことから広く愛好されるようになりました。

姫路では明治の初め、豊岡直七の創始と言われています。

黒牛ではなく赤毛の牛で農耕に欠かせない大切な牛のようです。






 

岩手・六原張り子の虎だるまです。昭和61年に出品された証票があります。

さわはん工房のオリジナルの張子で驚くほど軽いですが丈夫です。

虎が達磨を抱えてまるで子猫のようにじゃれています。

 

 

 



 

だるま乗せは縁起の良い干支や招き猫などの2倍の縁起担ぎが多いです。

辰年の縁起物に作られた首振り張子です。

大きめに作られた辰の首振りがゆったりとしています。

シールがはがれているのですが、いせそうの作品とのことです。

 

 





 

こちらも江戸張子・いせそうのだるま乗せ丑です。

やはり首振りになっています。

その年の干支に達磨を乗せた大きな福が来ること間違いなしの縁起アイテムです。





 

こちらは午歳の干支玩具です。飾り馬に達磨が乗っています。

江戸張子・いせそうの貼り紙がありますが墨書きでいせ辰とも書かれています。

いせそうは江戸小物いせ辰のゆかりの紙工房ということです。

犬張子が有名な江戸張子ですが、このように干支の張子も良いですね。

毎年1点づつ揃えて12年…気長に楽しみながらですね!

 

 

縁起物の達磨を干支に乗せてたくさんの福を呼ぶだるま乗せ。

可愛い作品がご紹介出来て嬉しく思います。

 

日本土鈴館

 

 

滋賀の土鈴・2

  • 2018.05.14 Monday
  • 12:15

皆さまこんにちは

前回に引き続き今日も滋賀の土鈴をご紹介します。

最初は小幡土人形の土鈴です。
小幡でこと呼ばれる小幡土人形は以前にもご紹介したように代々細居家に伝わる土人形です。

     



   

何れも8代目細居文蔵さんの作品です。

小幡土人形は素焼きした人形に泥絵の具を使って鮮やかに絵付けをします。

小幡でこと呼ばれて親しまれながら、代々細居家に伝わっています。

8代目文蔵さんが亡くなられた後は9代目源悟さんが無事に伝統を継承されています。

 

 

 

  

 

 

 

高橋松山さんの大津絵の土鈴です。

滋賀の大津絵は江戸の初めから伝わる民俗的な絵で、

最初は仏画として描かれましたが次第に世俗的なものに変わり、

東海道大津宿の名物として往き来する旅人を中心に広く求められました。

鬼の寒念佛は代表的です。

鬼がお坊さんの姿で念仏を唱えても所詮邪悪な鬼の偽善者だと言う諷刺画です。

子供の夜泣き封じや悪魔除けと信じられています。






高田進さんの大津絵土鈴を集めてみました。

大津絵には十人衆がいるそうです。

鬼の寒念仏(子供の厄よけ、夜泣き封じ)、藤娘(愛嬌があって良縁に恵まれる)、

瓢箪鯰(諸事円満、水難除け)、弁慶(身体強健、大金持ち、大難盗難除け)、

雷公(雷除け)、座頭(倒れない)、槍持ち奴(交通安全)、

鷹匠(利益が上がり失せ物が戻る)、矢の根五郎(目的貫徹、満願成就)

そして永遠のあこがれ、長寿翁(無病長寿)です。







万兵さんの土鈴です。鬼の寒念仏もいますね。

万兵さんは日本全国のお土産土鈴を作っています。

日本中の観光地には万兵さんで作られたお土産土鈴が売られています。

ごつごつとしてひょうきんなお顔の民芸品です。

滋賀で買うなら狸と鬼の念仏でしょうか…

 

 

 

今日は滋賀の土鈴をいろいろご紹介しました。

日本土鈴館

 

滋賀の土鈴・1

  • 2018.05.08 Tuesday
  • 12:28

皆さまこんにちは

ゴールデンウイークはいかがお過ごしになられましたでしょうか。

館長は連休中に館内の達磨を整理しました。

まとまりましたらまたご紹介させていただきます。


今日は滋賀の土鈴・江州物産の中野和彦さんの作品をご紹介します。




江州(ごうしゅう)物産・中野和彦さんの作品です。

大津祭に添えられるチマキの土鈴は大きさも仕上がりも本物そっくりです。

黙って出されたら食べようとしてしまいますね。

大津祭は天孫神社の例祭で300年以上の歴史を持っているそうです。

豪華な13基の曳山が市中を巡行する様子は圧巻でしょう。

 

 

 

 

 

 



いろいろなフクロウ土鈴です。

どれも中野和彦さんの作品です。

フクロウ(梟)は不苦労や福老に通じるということで縁起の良い鳥として人気があります。

しかし、昔はフクロウが親鳥を食べて成長すると信じられていた為、

不孝鳥と呼ばれたり、梟雄(残忍)などというおぞましい言葉にも使われます。

是非ともフクロウは不苦労であってほしいです。






 

石山寺に所縁の深い紫式部の土鈴です。中野さんの作品です。

大津市の石山寺は昔から日本有数の観音霊場で、

枕草子などの平安文学にも登場する歴史あるお寺です。

紫式部が石山寺に参詣した時源氏物語の構想を思いついたとも伝えられています。

少し大きめの土鈴に綺麗な絵付けがされています。

 

 

 

 

 

蛇の目傘土鈴です。

正確には蛇の目模様になっていませんが、和傘の土鈴です。

江州物産・中野和彦さんの作品です。

10センチ程の大きさですが、傘の骨のところまでちゃんと作られています。

傘の骨の中に鈴玉が入れられていてちゃんと鈴の音がします。

傘の柄の部分はとても細くて繊細な土鈴です。





 

最後にご紹介するのは、館長の傘寿の記念に中野和彦さんが作ってくれた透かし土鈴です。

小玉すいかほどの大きさですが、

綺麗に透し彫りが全面に施されていることもあって大きな土鈴の割には重くありません。

形も色合いも大好きな土鈴です。

丸鈴なので音色がとてもよいです。

 


今日は滋賀の土鈴、中野和彦さんの作品をご紹介しました。

日本土鈴館

 

三重の土鈴

  • 2018.05.01 Tuesday
  • 09:14

皆さまこんにちは

 

大型連休前半は全国的に良いお天気に恵まれました。

五月を前に夏日も各地で記録されていました。

今日から風薫る五月。

今朝の郡上市は寒くなく暑すぎず、気持ちのいい朝を迎えています。

 

3日から6日までメールでの対応ができませんので

ご不便をおかけいたしますがよろしくお願い致します。

 


さて、今日は三重県の土鈴をご紹介します。



 

四日市土鈴・藤井陶楽さんの十二支土鈴です。

落ち着いた色合いの宝珠に白く干支を浮き出させてあります。

陶鈴ですからとてもきれいな音色が響きます。

宝珠の干支揃いはこれより大きなものもありますから土鈴館で是非ご覧くださいませ。

 

 

 

 

 

 

 

 

三重に生まれた俳聖・松尾芭蕉に因んだ土鈴です。

「五月雨の降り残してや光堂」

芭蕉が平泉中尊寺金色堂の美しさに詠嘆して詠んだ句です。

四日市土鈴・藤井陶楽さんの作品です。

 

 

 

 

藤井陶楽さんの阿吽の狛犬土鈴です。

古くは写真左のように角がなく口を開けているのは獅子で阿形と呼ばれ

写真右のような角があって口を閉じているのは狛犬で吽形と呼んだそうです。

一対の阿吽の狛犬は魔除けの為神社や寺院の正面におかれます。

 

 

 

 

次にご紹介するのは宮崎屋陶房・宮崎亮一さんです。


 

宮崎屋陶房・宮崎亮一さんの楼車鈴です。

伊賀市の上野天神祭を彩る美しい楼車を土鈴にしたものです。

こちらも陶鈴ですので姿だけでなく音色も大変美しいです。

 

 

 

 

 

 

 

三重と言えば伊賀忍者の里です。

宮崎屋陶房・宮崎亮一さんの忍者と忍法帖の土鈴です。

甲賀流と並んで伊賀流は忍術の大本命で有名ですね。

伊賀上野には伊賀流忍者博物館もあるそうです。

 

 



たくさんの陶鈴を並べました。

万古焼・佐久間芳山さんの作品です。



 

本居宣長の愛した七種鈴を再現した陶鈴です。

左上から時計回りに

駅鈴・人面鈴・三つ鈴・養老古鈴・八角鉄鈴・茄子鈴・八角駅鈴です。

伊勢の国に生まれた国学者・本居宣長は書斎を鈴屋と名付けるほどの愛鈴家でした。

たくさんの鈴を収集していたそうです。



 

 



 

ガラっと雰囲気を変えておばけシリーズです。

土人形作家の篠田正隆さんは郷土玩具の蒐集家でもあり、御自身も土鈴を制作されました。

三つ目小僧や傘おばけなどに交じって大入道がいますね。

諏訪神社の祭礼・四日市祭で引き出される大入道は四日市のシンボルです。

白黒の縞模様の着物で赤い舌をだす大入道は

首が伸びたり目玉が動いたりする大きなからくり人形です。


 

 

 

 

 

三重と言えばお伊勢さん、伊勢神宮、正式には「神宮」ですね。

二千年の歴史を刻んでいる神宮は内宮・外宮の他120以上の宮社から成り立ち

昔から今に至るまで変わることなく日本人の心の拠り所となっています。

奉納される御神楽の土鈴などがお土産として売られています。

 

 

今日は三重県の土鈴をご紹介しました。

3日からの連休後半は多少お天気が崩れる日もあるようですが

安全に楽しくお過ごしください。

日本土鈴館

 

岐阜の土鈴(2)

  • 2018.04.23 Monday
  • 11:48

皆さまこんにちは

 

気持ちのいい日が続いています。

もう直ぐゴールデンウイークですがこんな風に良いお天気になると嬉しいです。

 

連休中はメールの対応ができませんが

館長は土鈴館にいますのでお電話やFAXでご連絡ください。



さて、岐阜の土鈴2回目は日本土鈴館が企画した土鈴などをご紹介します。




 

 

 

 

花ばい土鈴です。

花ばい土鈴は天井から吊るされた花輪や

その花輪にしがみついて花を奪い合う様子を土鈴にしたものです。

 

土鈴館のある郡上市白鳥町には白山長瀧神社があります。

白山長滝神社は白山信仰の美濃の国側の中心でした。

伝承によればその創建は養老元年(717年)という大変歴史のある神社です。

 

毎年1月6日の六日祭が花奪い祭りと呼ばれ重要無形民俗文化財に指定されています。
拝殿の土間天井に吊るされた桜、菊、椿、牡丹、芥子の花輪を奪い合う奇祭です。

 

 


  

拝殿の天井に吊るされた花輪の様子です。

花ばいで手にすることができなくても、授与品として一輪授かることができます。

館長も毎年お花を持ち帰って一年間の無病息災を祈ります。

 

 

 

 


 

花ばいに先んじて「長瀧の延年」が奉納されます。

巫女が新年を寿いで延年の舞を花輪の下で奉納します。

神社の宝物にある斧の刃先に延年の文字を入れた延年土鈴も作りました。






 

もう一つ、郡上市の有名なものと言えば郡上踊りです。

郡上市八幡町の盆踊りは日本三大盆踊りのひとつです。

7月中旬から9月上旬にかけて

八幡城下町をひと夜毎に場所を変えて30日以上にわたって踊ります。

曲目は「かわさき」「春駒」「やっちく」「猫の子」など

10種類の踊りがあります。

夏の夜の風物詩が土鈴で再現されています。





 

海老天たまこさん創作の八幡城・両面土鈴です。

 

八幡城は別名「積翠城」と言われます。

郡上踊りの頃は山の緑が濃くなってお城の白壁が映え大変美しいです。

 

 

主に日本土鈴館の企画した郡上市に因んだ土鈴をご紹介しました。

ご入用の際はご連絡ください。

品切れのものもありますがいくつかはご用意できます。

 

日本土鈴館

 

 

岐阜の土鈴(1)

  • 2018.04.16 Monday
  • 09:39

皆さまこんにちは

 

今年の土鈴館の桜は例年よりずっと早く咲き始め

満開に近いころまさかの2日間の降雪……

春の嵐も吹き荒れて桜を楽しむ期間が短かったように思います。

写真は先週の桜の様子です。

今年卒寿の館長、例年のように元気に桜を楽しんでいました!


   




 

 

 

 

さて今日は久しぶりに土鈴のご紹介です。
今回ご紹介する岐阜は日本土鈴館のホームグラウンドです。

先ずは高山・ほうずき工房さんの作品からご紹介します。




抱き雛土鈴です。光源氏の世界ですね。

高山のほうずき工房・梶野加代子さんの作品です。

(館長によると梶野さんは名前は加代が好きとおっしゃったので土鈴館では加代さんです)

十二単や狩衣に金粉を散らして雅に作られています。

 





  


 

梶野さんの代表作は百人一首土鈴です。

百人の詠み人を土鈴にしてあり百体1組の大作です。

きれいな台付き姫も蝉丸も清少納言も紫式部も全部土鈴になっています。

 

 

 

 

梶野さんは同じ高山市の高山土人形・岩光子さんに何度も教えを請いました。

初めはなかなか教えてもらうことができませんでした。

しかし諦めず通い続けるうちに粘土を分けてもらえるようになったそうです。

その後も岩さんのほか、富山の人形師にも教えを受け、独自の世界観で土人形を作りました。




  

 

蓄音機や置時計などレトロな土鈴もたくさん制作されました。

 

 

 

梶野さんの作品の特色のひとつが古色の技法です。

わざとくすみや古びたかげなどを入れて、鄙びた味わいを出しています。
 

 



次は梶野さんを手助けされた高山土人形の岩光子さんの作品をご紹介しましょう。

岩光子さんは高山土人形・初代岩信成さんの娘さんです。



 

五人飾りの雛土鈴です。

色合いがとても優しく上品で落ち着きのある雛土鈴です。






 

十二支揃いの土鈴です。

雛土鈴同様、色使いが優しく形も丸みを帯びて可愛いです。

所々に金色を配しているのに派手にならず落ち着いた味わいがあります。

 

 

 



 

高山祭りは「春の山王祭」と「秋の八幡祭」の総称です。

年に2度の例祭に曳き回される祭屋台は動く陽明門ともいわれます。

豪華絢爛な屋台は飛騨の匠の技があってこそ作られ受け継がれています。

からくり奉納など高山祭りは必ずニュースで紹介されます。





  

 

白山のライチョウや白川郷の合掌造りなど地域に密着した土鈴もあります。

小さな作品ですがどちらも素敵な土鈴です。




 

円空仏土鈴です。

江戸時代諸国行脚をしながら独特の仏像を彫り続けた円空は岐阜と深い縁があります。

全国行脚の後晩年をふるさとの美濃の国で過ごした円空。

円空ゆかりの史跡や逸話が岐阜にはたくさんあります。

高山の千光寺も円空ゆかりの寺として有名でたくさんの円空仏が残されています。

 

 

今日は岐阜の土鈴から梶野加代さんと岩光子さんをご紹介しました。

 

日本土鈴館

 

 

三河大浜土人形

  • 2018.04.09 Monday
  • 10:31

皆さまこんにちは

暖かい日が続いて例年になく早い桜の開花を迎えた郡上市ですが

昨日今日と早朝に雪が降りました。

桜の花びらに雪が積もって気が気ではありません。

 


さて、最近は土人形のご紹介が多いですが今日もお付き合いください。

愛知の三河大浜土人形のご紹介です。

大変古い書籍(昭和48年発行)ですが

日本雪だるまの会発行の「三河土人形」を参考に調べてみました。




 

三河大浜土人形の展示の様子です。

 

愛知県碧南市に伝わる大浜土人形は明治の26年頃に美濃部四市が人形を作り始め、

四市が戦死した後は兄の泰作が人形作りを引き継ぎ昭和の初め頃まで制作しました。



 

 


美濃部四市の系統とは別に、同じこの地方で

15歳の禰宜田佐太郎が明治29年に人形作りを始めました。

一時の中断を挟んで息子の章さん、現在は孫の徹さんに受け継がれています。





 

こちらも展示ケースの様子です。

 

 


大浜土人形の型は美濃部家も禰宜田家も

栃尾村の著名な鬼板師・斉藤梅太郎の型を使ったそうです。


特徴は展示ケースの様子からもおわかりのように、

武者ものと歌舞伎ものが得意で、組み合わせものが多いようです。

歌舞伎の名場面を切り取ったように人形を2体並べて楽しみます。



また大浜土人形はお顔が白く、衣装などの彩色が鮮明であるという特徴もあります。



  

 

 

 

美濃部家の後継はすでになく

三河大浜土人形を守っておられるのは3代目禰電津阿気鵑燭世一人です。



 

禰電津阿気鵑両靴猫です。

大きい方の猫は長寿のシンボルの万年亀のよだれかけをして大変おめでたいです。



 

こちらは名古屋土人形・野田末吉さんの型を使って作られた兎の宝船です。

日本土鈴館が譲って頂き保管している野田さんの型を使って

日本各地の土人形作家さんが個性を生かした作品を作って下さいます。




 
 

 

館長によれば、おなじ三河で土人形を制作されていた

三河旭土人形・高山八郎さんと禰電弔気鵑藁拂にお住まいで

型を貸したり借りたりととても仲良くされていたそうです。

高山八郎さんが亡くなられて寂しい限りです。

 

 

展示ケースからおもちゃばこに出品しているものもあります。

気になる作品がありましたらどうぞお問い合わせくださいませ。
三河大浜土人形のご紹介でした。


日本土鈴館

 
 

犬山土人形

  • 2018.04.03 Tuesday
  • 12:37

皆さまこんにちは


愛知県は土人形の宝庫と言っても過言ではありません。

古くから瀬戸や常滑は陶磁器で有名ですし、

三河地方は三州瓦の産地として日本でも屈指の良質な瓦を生産しています。

良質の粘土が取れ焼き物の盛んな愛知が土人形の一大産地となっても何の不思議もありません。

そしてその中心となったのが犬山土人形です。



 

展示ケースの様子です。

日本土鈴館の土人形コレクションの中でも犬山土人形はとても数が多いです。
 

 


犬山土人形は江戸時代の終わり頃、伏見土人形の製法と技術を学んで作られるようになりました。
当初は福の神、狆、招き猫、鯛童などの縁起物が主に作られたようです。




  

 

 

 

 

 

犬山土人形の特徴は、白っぽい土で薄く焼いてあるので大変軽

また色彩も淡いものが多くみられます。

 

 

 


明治になってからは歌舞伎を題材にした人形が作られるようになりました。

子供の健やかな成長を願って節句人形としてひな壇に飾られたりしました。


  

 

節句人形として人気のある熊金です。

土人形の大定番の題材で、日本各地の土人形にも多く見られます。

 

 





 

初期の作品は伏見土人形の型をそのまま真似て作ったので

伏見土人形との区別が難しい作品も多々あるそうです。
この二枚扇のお人形を見ると伏見に倣って作られていることがよくわかります。

また、古い作品は光沢を付けずに作られたようですが、

明治の中期以降はニスを用いるようになった為光沢のある作品もたくさんあります。

 

 

 

 

 

  

 

愛知を中心にこの地方は芸事好きの気質があり、雛、端午の節句飾りが盛んな風土だったので、

犬山土人形をはじめとする土人形の生産は隆盛を極め、

土人形売りの掛け声は季節の風物詩となるほど生活に溶け込んでいました。

しかし時代の流れとともにだんだん衰微の途をたどり、

昭和の初め頃には犬山土人形は完全に廃絶となってしまいました。

 

 

 

 


 

 

有名な作者が作ったとかいうお人形ではなく

名もない工人の手によって生まれたお人形は天秤棒に担がれて

隣の山里へ、またその隣の村へと売られてゆき

我が子の成長を願う親心や、華やかな歌舞伎へのあこがれとなって

すすけても色が落ちても、手垢にまみれながらも大切に受け継がれて今に至っています。

 

犬山土人形の廃絶から100年以上が経ち経年の傷みを抱えながらも

お人形たちが優しく微笑んでいるように思われます。

 

今日は犬山土人形のご紹介でした。

 

日本土鈴館


 

calendar

S M T W T F S
 123456
78910111213
14151617181920
21222324252627
28293031   
<< October 2018 >>

お宝収蔵品販売はこちら

にほんブログ村

selected entries

archives

recent comment

links

profile

search this site.

others

mobile

qrcode

powered

無料ブログ作成サービス JUGEM